2001 Fiscal Year Annual Research Report
現代ペルーの社会動態に関する学際的調査研究―比較研究のための視角構築―
Project/Area Number |
13372002
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
山田 睦男 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (20133043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 誠 新潟大学, 経済学部, 助教授 (70226041)
遅野井 茂雄 南山大学, 外国語学部, 教授 (60257441)
細野 昭雄 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (40114128)
村上 勇介 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (70290921)
幡谷 則子 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (00338435)
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Keywords | 社会動態 / 政治変動 / 経済構造 / 学際的研究 / 歴史的変化 / 文化変容 / ペルー / アンデス諸国 |
Research Abstract |
本研究は、1980年代後半から90年代前半に様々な面で同時並行的に危機的状況に陥ったペルーを主たる例とし、その不安定の要因、特徴、背景を、政治、経済、社会、歴史、文化など多面的なアプローチにより解明し、その上で、近年の変動がペルーの政治、経済、社会にもたらした影響や変動を研究し、これらの分析から得られたインプリケーションをアンデス諸国(ペルーの他、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ベネズエラ)間の比較を通じ検証し比較研究のための枠組を構築するとともに、その構造変動の特質および安定や発展のための諸条件、過程、制度を考察する、ということを目的としている。この研究の初年度として、本年は、まず、これまでの準備を踏まえ、本研究が志向する学際的なアプローチの検討を行い、問題意識の共有化と共通理解を進化させるよう努力した。この後、研究分担者が各々の課題についての現地調査を昨年の7月から今年の2月にかけて実施した。具体的には、ペルーにおいて、遅野井がペルーの政治社会変動について、佐野がペルーの経済発展と経済構造について、村上がペルーの政治参加について、山脇がペルーの社会階層について、安原がペルーの経済発展と経済政策について、細谷がペルーの政治暴力とその記憶について、富田がペルーの政治過程について、各々フィールドワークを実施した。また、ペルー以外では、細野がチリでアンデスの経済発展の比較に関し、中川がボリビアで社会変動の比較について、幡谷がコロンビアで社会変動の比較について、新木がエクアドルで社会変動について、各々現地調査を行った。フィールドワークの実施に当たっては、研究代表者の所属部局が学術交流協定を締結している在ペルーのペルー問題研究所やこれと提携関係にあるペルー以外の国の研究機関・大学の協力を得た。
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Research Products
(2 results)