2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410011
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
木場 明志 大谷大学, 文学部, 教授 (20140056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
槻木 瑞生 同朋大学, 社会福祉学部, 教授 (30022396)
李 青 大谷大学, 文学部, 助教授 (40257754)
桂華 淳祥 大谷大学, 文学部, 助教授 (40148359)
藤井 健志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10189996)
中島 三千男 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40159166)
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Keywords | 満州国仏教総会 / 異民族教育 / 海外神社 / 開教員 / 薩満教 |
Research Abstract |
当平成14年度は、前年度の基礎資料収集作業のあとをうけ、共同研究者個々人が分担課題を追求する方向に向かった。 具体的には、日本国内での関係資料の調査・研究に平行して、当年度は中国東北地域における現地調査をそれぞれが実施した。研究対象地域が中国東北地域であるため、紹介者なしには調査・研究に支障が多いことから、大谷大学の学術交流提携校である東北師範大学(長春市)、および同大学研究協力者(現在は教員5名)の助力を得た。調査計画のもと、8月には国内共同研究者と東北師範大学研究協力者との全体的な合同研究会を東北師範大学において設定し、日本側研究分担者個々の進めたい課題と、それへの中国側研究協力者による研究支援について詰めの論議を行った。併せて、その合同研究会前後の時期を、同行者全員による吉林市宗教調査、およびそれぞれの研究分担者による東北地域現地調査にあて、それらによって課題追求を実地調査・資料調査の両面にわたって推進した。 成果は、槻木研究員が『同朋大学仏教文化研究所紀要』第22号にその一部を発表し、また研究代表者木場も十分な形ではないが『思想』2002年11月号などに発表しつつある。また、木場は2002年11月にトロント市会議場で開催されたAAR(アメリカ宗教学会)において当該研究にかかわる口頭発表を行うなど、研究全体の取りまとめを目指す方向への視野を養いつつある。 総じて、各研究分担者による当年度の研究推進の結果は、実質的な調査・研究の最終年度となる次年度のための研究発展に大いに資する作業期間となった。次年度には研究取りまとめの方向を示す予定であり、この1年の成果が成文化された報告として結実してくるのは次年度後半となろうと予測する。
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Research Products
(2 results)