2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410011
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
木場 明志 大谷大学, 文学部, 教授 (20140056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂華 淳祥 大谷大学, 文学部, 助教授 (40148359)
李 青 大谷大学, 文学部, 助教授 (40257754)
槻木 瑞生 同朋大学, 社会福祉学部, 教授 (30022396)
中島 三千男 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40159166)
藤井 健志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10189996)
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Keywords | 中国東北地域 / 旧日本宗教施設 / 各教団所蔵資料 |
Research Abstract |
平成15年度は、年度当初から中国におけるSARS流行の成り行きが憂慮された。外務省による渡航自粛勧告が続いていたためである。したがって、計画されていた中国渡航・現地調査をいつどのように実施するかに各研究員は腐心し、結果、研究代表者にあっては、年度内調査ができず、文部科学省の承認を得て研究費の一部の次年度繰越も止むを得ないことになった。しかし、共同研究員にあっては時期を見て現地調査に踏み切った場合もあり、懸念を払拭する研究成果が挙げられた。一方では、国内資料の調査に切り替えてしのがざるを得なかった場合もあった。なお、研究代表者ほか研究員1名については、先記の一部次年度繰越による実施期間の変更により、平成16年7月に現地調査を実施して成果を出すことができた。その後まとめをおこなった。 総じて中国東北地域に残存の旧日本宗教施設の調査、聞き取り、資料収集を、前年度に引き続いて実施することができた。また、SARSによる渡航自粛のために、より一層、国内資料収集作業が徹底できた一面もあった。各教団所蔵資料、外務省外交資料館資料などについて、かなりの資料分析も進んだ。研究代表者にあっては、北米DUKE大学で平成16年2月に開催された「近代アジア仏教研究会議」に参加し、これまでの成果の一部を発表するとともに、アジア諸地域についての研究事例や研究傾向に関して、多くの情報を得ることができた。 ただ、当初予定していた本共同研究参加者全員による日中合同研究報告会議はSARSで実施できず、最終年度となる平成16年度のための、研究取りまとめ準備作業の推進の計画においては問題を残した。とはいえ、年度末の平成16年3月に中国長春市、東北師範大学で中国側研究協力者全員との会議を持ち、直接に取りまとめへの協力を依頼して快諾を得たことから、今後の研究作業推進への懸念は払拭された。
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Research Products
(3 results)