2002 Fiscal Year Annual Research Report
レオ・シュトラウス政治哲学研究の方法による思想史研究と政治哲学の可能性
Project/Area Number |
13410013
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
石崎 嘉彦 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (80232289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 寿子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40235578)
金田 耕一 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (20224579)
飯島 昇藏 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (80130863)
柘植 尚則 北海学園大学, 経済学部, 助教授 (00305898)
山内 廣隆 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20239841)
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Keywords | 国際研究社交流 / 国際情報交換 / 政治好学 / 哲学 / 神学 / 自然権 / 僭主政治 / 著述技法 |
Research Abstract |
今年度の研究は、昨年度の研究成果(資料収集と海外の研究者との交流)を引き継ぎ、それをさらに前へ進める研究となった。研究代表者石崎は昨年度備品として購入した雑誌や書籍および直接シカゴ大学図書館から収集してきた資料の整理を続行する傍ら、シカゴ大学に滞在して研究を続けていた研究分担者飯島と連絡を密にしながら研究を続行した。そのなかから、クロプシー教授の指示を仰ぎながら北米とヨーロッパで活躍中のシュトラウス研究者とのコンタクトの輪を広げることができた。飯島は6月ミュンヘンで開催されたシュトラウス・コンファレンスに出席し、主催したジーメンス研究所のハインリヒ・マイアー教授、および8月からフェローとしてミュンヘンに赴くシカゴ大学のネイサン・タルコフ教授から、日本での講演と研究指導の確約を取りつけてきた。またそれと平行しながら、イェール大学のスティーヴン・スミス教授、ノートルダム大学のマイケル・ズッカート、キャスリーン・ズッカート教授、シカゴ大学ピピン教授らにも共同研究を申し入れた。9月から12月の研究は12月に来日することになったマイアー、タルコフ両教授の講演研究集会の準備を軸にして研究が推し進められた。東京と関西のでの講演集会開催に向け資料整理・翻訳などをおこない、12月、東京会場(7日:早稲田大学)でのタルコフ教授「シュトラウス『僭主政治論』日本語版序文」、マイアー教授「神学-政治問題」、それに続く京都会場(9日:京都大学)、タルコフ教授「レオ・シュトラウス『自然権と歴史』における正しい生き方としての哲学」、マイアー教授「哲学の歴史と哲学者の意図」の講演会とそれを受けて討論集会を実現した。これに続いて、三月15日と17日にはイェール大からスティーヴン・スミス教授を招いて東京会場「シュトラウスのスピノザ」、京都会場「レオ・シュトラウスのプラトン的リベラリズム」と題する二つの講演を軸にした討論集会を実現し、研究を進めた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 石崎嘉彦: "政治哲学と「高貴な嘘」"政治哲学. 2. 22-70 (2003)
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[Publications] レオ・シュトラウス: "迫害と著述の技法・序論"政治哲学. 2. 3-21 (2003)
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[Publications] 柘植尚則: "自然権・徳・共和国"倫理学研究. 33. 3-12 (2003)
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[Publications] 山内廣隆: "環境の倫理学"丸善株式会社(近刊). (2003)