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2003 Fiscal Year Annual Research Report

インターネット利用に伴う情報格差、対人関係希薄化の分析

Research Project

Project/Area Number 13410046
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

橋元 良明  東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (50164801)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 忠正  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (00278045)
石井 健一  筑波大学, 社会工学系, 講師 (90193250)
Keywordsインターネット / パネル調査 / インターネット・パラドクス / ブロードバンド / 情報ハンドリング能力 / 電子掲示板
Research Abstract

インターネット利用の影響を実証的に明らかにするため、2001年の調査対象者に対し、2003年11〜12月に追跡調査(パネル調査)を実施した(N=1246)。その結果、一例として以下のことが明らかになった。
1)インターネット利用概況
2003年のインターネット利用率(パソコン・携帯電話含む)は、2001年の52.0%から60.9%へと約9%増加した。パソコンによるインターネットの利用率も37.5%から43.7%に上昇した。
2)"インターネット・パラドクス"の妥当性
パネル・サンプルの継時的分析の結果、精神的健康の一つの要素である「孤独感」「抑鬱的傾向」に関しては、インターネット利用(パソコンによる利用)による有意な影響が見出されなかった。家族とのコミュニケーションに関しては、新しくインターネット利用を開始した人において、家族とのコミュニケーション時間が減少し、「家族的結束性」が一時的に低下することが見出された。社会的ネットワークの広がりに関しては、インターネット利用は、とくに遠方の友人ネットワークを拡大するのに寄与することが明らかにされた。
なお、内向的な人と外向的な人を分けて分析した場合、内向的な人において、インターネットの利用は、友人数の減少や家族とのコミュニケーションの減少など、ネガティブな影響が出やすく、また他のメディア利用時間も減少するが、外向的な人においては、友人数は増加し、他のメディア利用時間への影響は少ないことが見出された。
3)生活時間に及ぼす影響
インターネットが生活時間に及ぼす影響に関して、インターネットの利用は、睡眠時間やテレビ・ビデオ視聴時間を減少させる傾向があるが統計的に有意ではなく、新聞・雑誌・本を読む時間に関しては、インターネット利用にほとんど影響されないことが明らかにされた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 橋元良明, 石井健一, 木村忠正他: "パネル調査によるインターネット利用の影響分析"東京大学社会情報研究所調査研究紀要. 第21号(印刷中). (2004)

  • [Publications] 橋本良明, 木村忠正, 石井健一, 辻大介, 金相美: "インターネット利用に伴う情報格差、対人関係希薄化の分析"(報告書). 448 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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