2002 Fiscal Year Annual Research Report
多言語社会をめざす言語運動・言語政策に関する総合的研究
Project/Area Number |
13410056
|
Research Institution | Joshibi University of Art and Design |
Principal Investigator |
林 正寛 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (30164966)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 毅 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20199285)
原 聖 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (20180995)
三浦 信孝 中央大学, 文学部, 教授 (10135238)
安田 敏朗 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 助教授 (80283670)
土屋 礼子 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00275504)
|
Keywords | 多言語社会論 / 多言語主義 / 言語帝国主義 / 少数言語復興運動 / 方言文化運動 / 地域語振興 / 標準語教育 / 残存日本語 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度から引きついで、多言語社会論、多言語主義、言語帝国主義、少数言語運動などに関する、これまでの研究史の整理、調査検討会を行い、あわせて日本国内の言語政策、言語運動に関する調査を行った。平成14年11月30日と12月1日に沖縄の那覇で、沖縄本島ばかりでなく、奄美大島、徳之島、与論島、大分県豊後高田市、山形県三川町、名古屋市の方言文化運動家たちを招いて、日本の方言、「地域語振興のための」シンポジウムを開催した。方言運動についてだけではなく、戦前戦後の日本の言語政策や地域的な文化運動全般についても議諭した。多言語社会のさまざまなありかたについて、研究会を4回(平成14年4月、6月、9月、平成15年1月)開催し、アイヌ語文化振興政策の諸問題、手話教育の歴史的問題と現代における問題、ドイツ領西アフリカの言語政策、南洋諸島の残存日本語、明治期さらに昭和初期の国語学について、検討を行った。また平成15年3月には沖縄県那覇市で再度研究会を開いて、竹富島の方言普及について、また沖縄における標準語教育の歴史について討議を重ねた。同じく3月に、南紀勝浦で合宿討論会を行い、今年度の活動を総括し、来年度の予定、とりわけアジア・アフリカの言語政策、言語運動に関するシンポジウム、3年間のまとめの研究大会について話し合った。
|
Research Products
(1 results)