2001 Fiscal Year Annual Research Report
要介護高齢者の保健福祉ニーズ充足度の介護保険制度実施前後の比較研究
Project/Area Number |
13410059
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
中谷 陽明 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (00198128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉澤 秀博 東京都老人総合研究所, 保健社会学部門, 主任研究員 (60201571)
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Keywords | 要介護高齢者 / 介護保険 / 保健福祉ニーズ / サービス利用 / サービス満足度 / 家族介護者 / 介護負担 |
Research Abstract |
平成13年度の研究においては,まず,調査表作成のための,文献研究および資料収集を行った。加えて,今回の研究により得られたデータとの比較を行うことになっている調査データの分析も試みた。調査票を確定した後,数回のプリテストを実施し,本調査を行った。本調査は,まず,東京都下の1市(人口約171千人)に在住する65歳以上の高齢者全数(約27千人)から無作為に抽出した10,000人(男性41.6%,女性58.4%)を対象に,要介護高齢者のスクリーニング調査を実施した。郵送回収と,訪問回収および電話調査を併用し,有効回収数9,056人となった(回収率91%)。スクリーニング調査の結果から,高齢者の身体状況(日常生活動作能力の障害程度)および精神状況(痴呆の疑いのある程度)を勘案し,要介護高齢者1,256人を抽出した。さらに,抽出された要介護高齢者の主たる介護者を対象に,訪問面接調査を実施した。 スクリーニング調査から抽出された要介護高齢者の属性は,以下の通りであった。男性が33.6%・女性が66.4%。要介護認定の判定における自立度は,自立が0.2%,要支援が2.0%,要介護1が12.3%,要介護2が11.5%,要介護3が10.1%,要介護4が10.9%,要介護5が10.6%。なお,介護者対象の訪問面接調査の結果の分析は,来年度に行う予定である。
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