2001 Fiscal Year Annual Research Report
少子・高齢化社会における成人親子関係のライフコース的研究
Project/Area Number |
13410062
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
岩上 真珠 明星大学, 人文学部, 教授 (70213270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 茂一 聖学院大学, 人文学部, 専任講師 (70297191)
米村 千代 千葉大学, 文学部, 専任講師 (90262063)
宮本 みち子 千葉大学, 教育学部, 教授 (60110277)
松田 茂樹 ライフデザイン研究所, 研究員
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Keywords | 成人親子関係 / ポスト青年期 / 成人への移行期 / ライフコース / コーホート比較 / 若者のライフスタイル / 少子・高齢化社会 / 10年間比較 |
Research Abstract |
本研究は、すでに行われ一定の成果をみた平成3年度、平成4年度の「青年期の親子関係と経済に関する調査」の10年間のスパンを経ての比較研究である。調査は、基本的に10年前と同じ設計で行われたが、さらに今回は、「成人への移行」という点に力を入れ、親子の経済関係とならんで、学校卒業から就職へのプロセスに関する質問にも多くを費やしている。また、女性のライフコースの選択など、ジェンダーの視点も盛り込んだ。 調査対象地は10年前と同じく、東京都府中市と長野県松本市が選ばれた。今年度は、府中市在住の20代未婚者(1972〜1981年出生コーホート)、男女各750名、合計1500名をサンプリングして構造化調査票を用いて訪問留め置き調査を行った(有効回収数は、男性322、女性298、合計620)。なお当初、平成13年度に、府中市とともに松本市も同様の調査を行う予定であったが、予算の関係で2地点の調査は難しいことが判明し、松本市の20代調査は、平成14年度に回された。 4月からの準備期間を経て、9月に実査に入り、実査後、データ打ち込み、データクリーニング、データ分析を行った。また、10年前データに関しても新たにデータセッティングを行った。これらの作業には、4名の研究分担者および8名の研究協力者があたった。平成13年度は、府中市データのみの分析であったが、10年間の時代効果、およびコーホート効果は、随所に見受けられた。なお、中間的ではあるが、これらの分析結果は、『若者のライフスタイルと親子関係-1991年度未婚20代調査との比較-』と題した報告書にまとめた。今後は、今回得られたデータ分析をさらに深めていくとともに、ケースに関してもデータ収集をする予定である。なお、成果の発表、論文作成については、今年度は初年度のため、すべてのデータが出揃う来年度以降の予定である。
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