2001 Fiscal Year Annual Research Report
在日韓国人女性の社会階層と社会意識に関する実証的研究
Project/Area Number |
13410068
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Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
金 明秀 京都光華女子大学, 人間関係部, 助教授 (80309062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊島 慎一郎 大分大学, 経済学部, 講師 (60315314)
稲月 正 北九州大学, 外国語学部, 助教授 (00232512)
堤 要 九州国際大学, 経済学部, 教授 (30258579)
田中 重人 東北大学, 大学院・文学研究科, 講師 (60294013)
太郎丸 博 京都光華女子大学, 人間関係学部, 助教授 (60273570)
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Keywords | 在日韓国・朝鮮人 / エスニシティ / ジェンダー / 社会階層 |
Research Abstract |
平成13年度は、14年度に実施予定の実査に向けて二度の全体研究会を実施し、研究アーマを吟味するとともに、質問項目を検討した。それにより、ジェンダー、エスニシティ、社会階層という本研究の3大テーマに関連して、家族間題(結婚情報の入手経路、結婚の安定性、家父長制の実態とそれが女性の就業に与える影響)、高齢者問題(高齢者の社会階層、人間関係、健康問題)、社会活動(地域活動と民族団体)、教育問題(民族的資質や文化資本とアスピレーションの因果関係)、ネットワーク(社会関係資本、日本人との関連性)等を重要なサブテーマとすることが決まった。また、メインテーマについても、従来の社会階層研究で等閑視されてきた"母親の影響"を特定する方針が確認された。 以上の全体研究会と電子メールでの会議を通じて、質問票の素案が作成された。同質問票は、平成14年度の全体研究会で調整を加え、予備調査を実施した後、実査に用いる予定である。 また、研究会とは別に、過去に実施した在日韓国人男性の調査について再整理を行った。具体的には、職業コードを新たに振りなおし、自由回答を電子データ化した。これによって、14年度調査との比較が容易となった。 また、質問紙調査と平行していくつかの聞き取り調査を予備的に実施する方針も固まり、その環境整備として可搬型の機器(MDレコーダー、ノート型パソコン、液晶ディスプレイ、無線LAN等)を購入した。
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