2001 Fiscal Year Annual Research Report
変動社会における学校役割・教師役割の変化に関する国際比較研究
Project/Area Number |
13410077
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 英典 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30109235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紅林 伸幸 滋賀大学, 教育学部, 講師 (40262068)
油布 佐和子 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (80183987)
名越 清家 福井大学, 教育学部, 教授 (20030041)
山田 真紀 椙山女学園大学, 人間関係学部, 講師 (30329643)
秋葉 昌樹 龍谷大学, 文学部, 講師 (30330020)
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Keywords | 教育改革 / 教育の再構造化 / 学校組織 / 教師文化 / 教職の専門性 / 教師の同僚性 / 教育の献身性 / 教育の公共性 |
Research Abstract |
本研究は、社会の変化とラディカルな教育改革が進むなかで、学校・教師の役割と在り方がどのように再編され変化しているのか、その再編・変化は教師文化や生徒文化や子どもの学習・成長の過程にどのような影響を及ぼしているのかを、比較社会学的観点から総合的に研究・考察しようとするもので、本年度は、3年間の継続研究の第1年度に当たり、グループ作業として次の3つの作業を行った。 (1)本研究グループがこれまでに進めてきた研究を再確認し、近年の教育改革及び関連分野の研究動向を検討し、それを踏まえて本研究のデザインを修正・確認する作業。 (2)教師の仕事と生活に関する質問紙調査の実施:平成11年度に日本と中国で実施した質問紙調査と同じ調査票(英語版)によるイギリスでの調査。但し、当初の予定では、平成13年度中に、香港とシンガポールでも同じ調査を実施する予定であったが、イギリス調査が当地での研究協力者の強い希望で、全国調査で5500サンプルという大規模なものになったため、経費の都合で、香港とシンガポールでの調査は、平成14年度に実施することとした。 (3)「教育実践・教師文化研究会」の開催:教育改革と教育実践の改善等に関心を持つ現場教師や研究者の参加を得て、「教育実践・教師文化研究会」を定期的に開催し、教育改革動向等を踏まえ、現代社会における学校・教師の役割と課題、及び、学校教育・教育実践の改善プランについて検討を進めてきた。 以上のグループ作業のほかに、各共同研究者が個別に本研究のテーマとの関連で種々の情報収集や学会報告等の活動を行った。例えば、研究代表者・藤田は、ヨーロッパ教育学会(EARI、2001年8月)等において論文"Toward a theory of learning community and civic symbiosis"の発表等を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 藤田英典: "教育改革国民会議の実情と提案"教育改革の総合的研究(報告書、日本教育学会課題研究事務局編). 第1集. 15-37 (2001)
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[Publications] 藤田英典: "生活世界の変容とパストラル・ケアの課題"犯罪学雑誌(日本犯罪学会). 67・3. 114-120 (2001)
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[Publications] Fujita, Hidenori: "The Reform of the Japanese Education System as an Answer to Deliquency"Jyvenile Delinquency in a Changing Society. (Book, forthcoming). (2002)
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[Publications] 油布佐和子: "ジェンダーの視点から見た教師の仕事"福岡教育大学紀要. 51. 79-89 (2002)
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[Publications] 秋葉昌樹: "保健室登校からみる不登校問題"教育社会学研究(日本教育社会学会). 68. 85-104 (2001)