2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13440082
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
福田 共和 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (50116092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関本 美知子 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (50206637)
応田 治彦 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (60221818)
永江 知文 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50198298)
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Keywords | ダブルラムダハイパー核 / ストレンジネス核物理 / パイ中間子弱崩壊 / ラムダラムダ相互作用 / 円筒型検出器系 / (K-,K+)反応 / BNL-AGS加速器 / 中間エネルギー核物理 |
Research Abstract |
本年度は主として、ダブルラムダハイパー核の探索実験の中心装置、円筒型検出器系(CDS)の改造および実験条件の最適化を行った。 1,CDSのワイヤーが実験中に切れた場合に、取り替え作業を効率よく行えるよう、CDSの側面の一部をマイラー膜にした。同時に、ワイヤーの補修、および張力調整を行った。今後、磁石の中にロールインする際にスムースに動くよう、支えの部分を改造する。 2,標的付近の2本のπ中間子の位置を精度良く決めるために、vertex chamberを導入する。場所の制約から読み出し部分の構造に工夫が必要で、カソード面として特殊な3層の薄いフィルムからなるprinted circuitを用いることとし、製作を完了した。今後チェンバーとしての性能テストを進める。 3,実験標的として、^9Beの代わりに^7Liを用いることとした。これにより、最終生成核を限定し、目的のダブルハイパー核を不定性無く同定することができると期待される。又、この^7Li標的の位置をビームの下流に移動することと、トリガー検出器を最適化することにより、検出効率を2.5倍にできることがわかった。 4,関連するハイパー核の実験を高エネルギー加速器研究機構で行い、ハイペロン・核子相互作用に関して、多くの新しい知見を得ている。更に、(π^-,K^+)反応により中性子過剰ハイパー核を生成する実験を新しい試みとして行い、興味ある予備的結果を得ている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Kadowaki et al.: "Asymmetry Measurement of the Polarized Σ+p Elastic Scattering and the Hyperon-Nucleon Spin-Orbit Interaction"European Physical Journal. A15. 295-298 (2002)
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[Publications] H.Noumi et al.: "Sigma-Nucleus Potential in A=28"Phys. Rev. Lett.. 89. 072301-1-072301-4 (2002)
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[Publications] H.Kohri et al.: "^<13>C_Λ Hypernucleus studied with ^<13>C(K^-,π^-γ) Reaction"Phys. Rev.. C65. 034607-1-034607-9 (2002)