2002 Fiscal Year Annual Research Report
星間化学・地球上層大気化学反応中間体のサブミリ波分光による研究
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13440172
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
天埜 堯義 茨城大学, 理学部, 教授 (60037249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 康子 独立行政法人通信総合研究所, 主任研究員
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Keywords | 星間分子 / サブミリ波 / 大気化学 / 地球上層大気 / フリーラジカル |
Research Abstract |
当初の計画のうち、SMILES関連プロジェクト、BrO、HO2ラジカルの圧力幅の測定はBrOについては測定が終了し、協力研究しているJPLグループ(Drouin、Cohen)と共同で論文として投稿し受理された(Journal of Quantitative Spectroscopy and Radiation Transfer)。HO2については温度依存性がまだ十分に決定されていない。来年度の継続課題である。超音速ジェットサブミリ波分光装置はほぼ完成し、サブミリ波帯で幾つかのvan der Waals錯体およびフリーラジカルのスペクトルを観測したが、感度が十分でない。その原因を検討した結果、ガウシアンビーム伝送系の損失が大きいことが判明し、新たなビーム伝送系を設計し製作に取り掛かった。半導体CVD反応装置のクリーニングプロセスに関連して、C_2F_6、NF_3、F_2CO等の放電プラズマ中での反応中間体の検出・同定を試み、F_2COがあらたなクリーニングガスとして有望であることを分子レベルで解明した。関連して進めた、FCOラジカルのサブミリ波分光の結果は、Journal of Molecular Spectroscopyに投稿した。Waterloo大学との共同研究の一環として実施している、C_2のSwan systemの研究の内、レーザー分光の結果はJournal of Molecular spectroscopyに発表した。懸案のもう一台のミクサーの製作は、NASDA博士研究員(羽原秀太)をケルン大学に派遣し、製作が完了した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.Amano, Z.Zelinger: "Submillimeter-wave Spectroscopy of HNC--"Journal of Molecular Spectroscopy. 211. 273-278 (2002)
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[Publications] H.Habara, S.Yamamoto, T.Amano: "Submillimeter-wave Spectra of HCS and DCS"Journal of Chemical Physics. 116. 9232-9238 (2002)
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[Publications] A.Tanabashi, T.Amano: "New Identification of the Visible Bands of C_2---"Journal of Molecular Spectroscopy. 215. 285-294 (2002)
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[Publications] 羽原秀太, 天埜堯義: "マイクロ波分光・サブミリ波分光の最近の進展"ぶんせき. 2002. 373-379 (2002)
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[Publications] M.Yamada, M.Kobayashi 他3名: "Submillimeter-wave measurements of thu ---"J. Quant. Spectrosc. Radiation Transfer. (accepled). (2003)