2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13440177
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
天能 精一郎 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (00270471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 耕二 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (70293686)
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Keywords | 相関因子 / カスプ条件 / 多電子理論 / ジェミナル / 密度フィット / 数値積分 / 密度汎関数 |
Research Abstract |
(1)露に相関した二次摂動理論でs-波とP-波のカスプ条件を満たす新しい推進演算子を導入した。又、三電子積分に対する、密度フィットと数値積分の手法を開発し、従来用いられてきたRI法よりも良い収束が得られる事を明らかにした。10数種類の化学反応に適用し、反応熱が二次摂動極限に極めて急速に収束する事を示した。 (2)露に相関した理論をポジトロンを含む原子の計算に応用した。従来の基底関数展開に比較して、ポジトロン親和力が高い信頼度で計算可能である事を示した。 (3)第一原理に基づいた量子/古典力学(QM/MM)法を提案した。QM/MM法には長年の間、エネルギーの二重数え等、量子/古典境界領域の扱い方に問題があった。我々は最小原理に基づき第一原理ハミルトニアンを近似し、構造に依存した有効ハミルトニアンを導く事で、この問題を解決した。新しく導いたQM/MM法は、既存法より遥かに高精度であった。またQM/MM法の共役系への拡張や電子相関効果の扱い方を示した。 (4)第一原理ハミルトニアンからモデルハミルトニアンを決定する一般法を提案した。真のハミルトニアンと同じ近似下で、同じ励起エネルギー、密度行列を与えるモデルハミルトニアンを決定した。この方法で等核2原子分子を表すハバードハミルトニアンを導くと、相関エネルギーも良く再現した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] S.Ten-no: "Explicitly correlated second order perturbation theory with frozen Gaussian-type geminals"Lecture Notes in Computer Science (Springer). 2660. 152-158 (2003)
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[Publications] A.Takatsuka, S.Ten-no: "Theoretical study of positronium atoms using frozen Gaussian-type geminals"Bull.Korean Chem.Soc.. 24. 859-863 (2003)
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[Publications] S.Ten-no, F.R.Manby: "Density fitting for the decomposition of three-electron integrals in explicitly correlated electronic structure theory"J.Chem.Phys.. 119. 5358-5363 (2003)
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[Publications] A.Furuhama, S.Ten-no: "Integral equation theory of distributed partial wave basis : application to molecular liquids"Chem.Phys.Lett.. 384. 376-381 (2004)
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[Publications] 天能 精一郎: "実験化学講座 第12巻(1章1節-4節)"丸善. 34 (2004)