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2001 Fiscal Year Annual Research Report

分子系統樹に基づく頭索動物亜門(ナメクジウオ類)の形質進化の解明

Research Project

Project/Area Number 13440253
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

西川 輝昭  名古屋大学, 博物館, 教授 (50126885)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西田 睦  東京大学, 海洋研究所, 教授 (90136896)
Keywordsナメクジウオ / Branchiostoma / Epigonichthys / 分子進化 / 遺伝的距離 / 遺伝子配置変動 / コドン使用の変則 / ミトコンドリアDNA
Research Abstract

本年度は、沖縄県八重山郡黒島(オナガナメクジウオ、カタナメクジウオ)、タイ国プーケット(Branchiostoma malayanum、Epigonichthys cultellus)、バミューダ(B. bermudae、E. lucayanus)、北米東岸(B. virginiae)およびニュージーランド(E. hectori)で採集を行い、計8種の標本を得た。その過半についてはすでに、ミトコンドリアDNAの塩基配列解析を完了している。これら、およびすでに入手している種から得た分子情報を総合して得た主な成果は、以下のとおりである。
(1)ナメクジウオ属の太平洋と大西洋産の数種について、その分子情報を比較して解析した結果、COI遺伝子で見た両大洋産種の間の遺伝的距離は、相互の形態的な類似性に比して予想外に高い値(0.222)を示すことをはじめ、興味深い結果を得た。論文としてまもなく投稿する。
(2)分子系統樹を描くと、カタナメクジウオ属のオナガナメクジウオとカタナメクジウオが単系統をなさないとの結果をえた。また、これら2種がかなり深いところで分岐することがわかった。ここから、ナメクジウオ類の祖先における生殖腺の配置は左右非対称であったとする仮説が可能となる。
(3)オナガナメクジウオにおいて、大きな遺伝子配置変動があることがわかった。
(4)ナメクジウオ類において、コドン使用の変則があることがはっきりした。
以上(2)〜(4)の要点は、日本進化学会第3回大会(2001年10月、京都大学)でポスター発表した(野原正広・西田睦・西川輝昭、ミトコンドリアDNA全塩基配列に基づくナメクジウオ類の分子進化学的研究)。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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