2001 Fiscal Year Annual Research Report
膜分離バイオリアクター高機能化のための微生物群集構造の制御方法
Project/Area Number |
13450213
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 和夫 東京大学, 環境安全研究センター, 教授 (60143393)
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Keywords | MBR / 膜分離 / 微生物群集 / 微生物物 / 汚泥管理 / ファウリング制御 / 硝化 / フォーミング |
Research Abstract |
FISH法によりて、MBR(膜分離バイオリアクター)における微生物群集の構造を解析した。また、DGGE法によってMBRとCAS(標準活性汚泥法)との微生物群集をバンドパターンの定量的解析によって比較した。硝化細菌群の解析では、アンモニア酸化細菌・亜硝酸酸化細菌に特定の様々なオリゴヌクレオチドプローブを用いて、MBR内の硝化を行う群集の解析を行った。また硝化細菌は様々な形状を見せるクラスターを形成していることを分類して示した。さらに硝化細菌の比率は、小フロックの方が大フロックよりも高くなることを定量的に明らかにした。フォーミング原因微生物の解析では、FISHイメージより、CASのフォーミング微生物(Mybより同定>の90%以上がGordona amaraeに属している一方、MBRではその他の分散したフォーミング微生物が観察された。またDGGEによってフォーミング微生物の群集構造変化がバンドパターンの変化として観察できた。さらにMBRではこれらの小さな細菌による小さなフロックが極めて良く捕食される状態にあった。付着担体担体と環形動物(ミミズ)を導入の効果を調べたところ、平均フロック径はミミズを投入したリアクターが最も小さかった。さらにDGGEによって、ミミズを投入したリアクターではある種の細菌が時間と共に消滅することが示されんまた、MBRにおける微生物多様性と汚泥減量に与えるpHの影響も調べた。実下水処理場流入水を用い、中空糸ミニモジュールを用いた膜面付着微生物解析に着手した。また、環形動物棲息用ポリウレタン製浮遊付着担体を用いた実験を開始し、汚泥管理技術方法の確立を目指している。
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Research Products
(1 results)