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2003 Fiscal Year Annual Research Report

紫外線および放射線による病原性原虫クリプトスポリジウムの不活化

Research Project

Project/Area Number 13450217
Research InstitutionAzabu University

Principal Investigator

平田 強  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (50005493)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 重光  麻布大学, 環境保健学部, 講師 (50318888)
KeywordsCryptosporidium parvum / 不活化 / ガンマ線 / 電子線 / マウス感染性 / 脱嚢 / 汚泥
Research Abstract

【放射線のC. parvumオーシスト不活化力】
電子線のE. coli不活化力はガンマ線の約1/2であると報告されているが,C. parvum不活化力をマウス感染性で評価したときの2log不活化線量は,電子線で92Gy,ガンマ線で94Gyとなりほぼ同じであった。また,脱嚢性で評価したときの2log不活化線量は,電子線が12,000Gy,ガンマ線が13,000Gyとなり,紫外線の場合と同様,低線量の放射線を照射したオーシストは,感染力は喪失しているが生存していることが明らかとなった。電子線はガンマ線に比べ照射線量率が高いことから,連続処理が必要な汚泥の処理に適していると考えられる。10MV加速器で汚泥(比重1.5,厚さ20mm)中のC. parvumの感染性を4log減少させる線量(185Gy)の電子線を照射すると仮定すると,処理能力は約10万トン/日と試算された。
【放射腺の不活化力に及ぼす汚泥の影響】
リン酸塩緩衝液,生汚泥,脱水汚泥,汚泥抽出液にC. parvumを均一に懸濁させてからベータ線を照射し,不活化に及ぼす汚泥の影響を脱嚢性で評価した。その結果,リン酸塩緩衝液,生汚泥,脱水汚泥,汚泥抽出液中における2log不活化線量は,それぞれ12,000Gy,13,000Gy,12,900Gy,12,400Gyとおおむね差がなく,汚泥の影響は認められなかった。
【放射線照射オーシストの回復の有無】
C. parvumオーシストに100Gyのガンマ線を照射した後,光回復処理では水温を20℃に維持しながら照射線量率0.10mW/cm^2の白色蛍光灯光線を1〜2時間照射した。また,暗回復処理では20℃の暗所に24時間静置した。C. parvum不活化力をマウス感染性で評価したところ,紫外線照射直後,光回復処理後および暗回復処理後の不活化力はすべて2.2logとなり,感染性は増加も減少もしなかった。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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