2002 Fiscal Year Annual Research Report
船舶バラスト排水が及ぼす海洋環境影響とその処理技術の開発に関する研究
Project/Area Number |
13450404
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Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
石田 廣史 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (60031473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 茂明 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (00105363)
庄司 邦昭 東京商船大学, 商船学部, 教授 (80092584)
永田 進一 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (10108847)
香西 克俊 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (30186613)
福代 康夫 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (10165318)
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Keywords | 船舶 / バラスト排水 / 海洋環境 / 処理技術 / プランクトン / バクテリア |
Research Abstract |
1.LNGタンカーと日本〜中近東航路をバラスト排水の調査対象船舶及び航路として選択し、調査及び研究を5月より、各季節毎(春、夏、秋、冬季に日本を出港する航海毎)に実施した。バラスト水採水およびバラストタンク底の沈殿物・泥の採取は、・日本出港時のバラスト水取り入れ時に採水 ・出港後の大洋上で、バラスト水交換開始前のバラストタンク内の上層と中層で採水 ・洋上でのバラスト水交換時にバラスト排水の採水 ・洋上でのバラスト水交換時に取り入れ海水の採水 ・積荷港でバラスト水排水時のバラスト排水の採水 ・日本への帰路、バラストタンク調査時に空バラストタンク底で沈殿物・泥の採取 2.船舶バラスト水におけるプランク及びバクテリアなどの微生物特性の調査、分析を実施。 ・プランクトンの分類 ・バクテリアおよび菌類の分析 3.船舶バラスト排水およびタンク底の沈殿物・泥の化学特性を明らかにするため、重金属類の化学分析調査を実施。 4.船舶のバラストタンクにおけるバラスト水の循環及び交換過程における特性を明らかにすべく、バラストタンク内のバラスト水循環をモデル化してシミュレーションを行い、その基礎的なバラスト水の循環や交換過程の特性について研究を行った。循環式実験タンクを用いて、バラストタンク内のバラスト水循環や交換過程のシミュレーションをより実際的なものに改良する準備を整えた。 4.国際海事機構での船舶バラスト排水の処理方法や管理方法についての動向に関する情報を収集した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 鎌田, 南, 庄司, 塩谷: "バラスト水交換時におけるタンク内流体の挙動に関する研究-2次元タンクモデルにおける実験及び数値解析結果について-"日本航海学会論文集. 108(印刷中). (2003)
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[Publications] Kamda, Minami, Shoji, Shiotani: "A Study of the Free Surface Motion in Ballast Tank on the Ballast Water Exchange in the Open Ocean"Proceedings of TECHNO-OCEAN 2002. (CD-ROM). Variable pages (2002)
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[Publications] Nagata, Maekawa, Ikeuchi, Wang, Ishida: "Effect of Compatible solutes on the Respiratory Activity and Growth of Escherichia Coli K-12 under Nacl Stress"Journal of Bioscience and Bioengineering. 94・5. 384-389 (2002)
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[Publications] Wang, Ikeuchi, Jin, Nagata: "Uptake and Utilization of Ectoine by Halotolerant Brevibacterium sp. SCM 6894 Subjected to Osmotic Downshock"Journal of Bioscience and Bioengineering. 94・5. 440-446 (2002)
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[Publications] Mimura: "Microbial Degradation of Mussels Removed form the Surface of Marine Structures"Proceedings of OCEANS 2002 MTS/IEEE Conference. 338-341 (2002)
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[Publications] Kozai, Ishida, Shiozaki, Okada: "Intermittent Upwelling in the Western Equatorial Pacific Ocean Revealed by SEAWIFS"Recent Advances in Marine Science and Technology, 2002. Variable Pages TL-2-2 (2002)