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2001 Fiscal Year Annual Research Report

マツ材線虫病の病原線虫の個体群構造と毒性の進化

Research Project

Project/Area Number 13460068
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

富樫 一巳  広島大学, 総合科学部, 教授 (30237060)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 相川 拓也  森林総合研究所, 技官(研究職)
池田 武文  京都府立大学, 農学部, 助教授 (50183158)
井鷺 裕司  広島大学, 総合科学部, 助教授 (50325130)
Keywordsマツノザイセンチュウ / 病原力 / 毒性 / 進化 / 個体群構造 / マイクロサテライト / 水ストレス
Research Abstract

1.マツノザイセンチュウのアイソレイトT-4を用いて,300〜600bpのDNAライブラリ34を得た。そのうち,1または2塩基の配列を繰り返すマイクロサテライト部位を持つライブラリはそれぞれ3と6であった。これらから,5つのプライマー対を得た。30アイソレイトを用いて検討した結果,4プライマー対がマイクロサテライト座位を増幅した。
2.山口県徳山市のアカマツ林で2000年に11本のアカマツが枯れ,そのサンプルから翌年に30頭の成虫が脱出した。また,2001年に6本のアカマツが枯れた。成虫と枯死木から線虫を分離し,個体別にDNAを抽出した。また,各サンプルからアイソレイトを確立した。
3.2000年に脱出してきたマツノマダラカミキリ成虫から9アイソレイトが,枯れたアカマツから8アイソレイトが確立された。アイソレイト当たり30本の2年生アカマツに5,000頭ずつの線虫を8月上旬に接種した。2002年2月21日には,前者の平均枯死率は10.8%(SD=11.3%),後者では20.8%(SD=10.4%)であった。
4.鉢植えのアカマツ4年生苗を灌水区と水ストレス区に分けて,1ケ月後に強毒性アイソレイトT-4を0,500頭または5,000頭/本を接種した。その5日後に水ストレス区の一部で灌水を再開した。5,000頭接種の場合,灌水区と水ストレス区の苗は全て枯れたが,灌水区で枯死の遅れが観察された。500頭接種の場合,灌水区と水ストレス・再灌水区で生き残りが見られ,灌水区では部分枯れが見られた。この結果,少数の線虫接種の場合,水ストレスの有無がマツの生存に関係することが示された。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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