2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13460096
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
泉田 洋一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10125809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 正彦 西南学院大学, 経済学部, 教授 (70069706)
原 洋之助 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60012986)
大賀 圭治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80302587)
甲斐 諭 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70038313)
川口 雅正 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (00003129)
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Keywords | 農業経済 / 農村経済 / 発展途上国 / TEA研究会 / 食料政策 / 農村資源 / 過剰就業 / 稲作経済 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本の農業経済学をリードしてきた50年にわたる近代経済学的農業・農村研究を総括することにある。総括の対象には日本農業分析だけではなく、農村分析、環境問題、途上国の農業・農村分析も含まれるし、手法においても計量的なものだけに限定せず、近代経済学的な思考での記述的分析も含めた。 昨年度は2回の研究ミーティングで研究分担者の課題を特定すると同時に、それぞれの分担者が個別課題にチャレンジして成果を出した。具体的には既存文献の整理を行う方向での作業と、農業農村の抱える実際の問題への取り組みとに分かれる。前者には、2部門成長理論の深化、日本の農業・農村分析における数理計画モデルの展望、米穀経済の変貌と関連政策の整理、農業の過剰就業問題、日本の食料政策分析、農業農村の資源・環境問題が含まれる。他方、後者の分析としては、農村都市間労働移動分析、日本農業の生産性分析、国際化の中での流通(主に野菜)分析、及び日本の農業経済分析の特質論が含まれる。 今年度は9月に東大で2日間にわたるインテンシブな研究会をもった。ここで各研究分担者が研究成果を報告し、相互にコメントを出し合って全体成果の改善を図る方向について議論した。この研究会には研究分担者全員が参加している。またこの研究会の成果をべ一スにして、11月には東大農学部弥生講堂で「TEA研究会50周年記念シンポジウム-近代経済学的農業・農村分析の到達点-」を開催した。このシンポジウムでは泉田、菊池、辻井、新谷、山口の5人が基調報告を行った。同時に、若手の農業経済研究者を招き、報告内容についてのコメントを提示してもらった。フロアとの質疑とあわせて意義深い議論が出来たと評価している。 本研究の成果は、2003年における本の印刷という形で公開する予定である
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Research Products
(1 results)