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2001 Fiscal Year Annual Research Report

バイパス澱粉給与による哺乳子牛の内分泌機能と代謝動態の改善による発育促進

Research Project

Project/Area Number 13460123
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小原 嘉昭  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50302196)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 萩野 顕彦  東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (80156249)
加藤 和雄  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (60091831)
Keywords新生子牛 / バイパス澱粉飼料 / 同位元素希釈法 / グルコース代謝 / 窒素代謝 / 内分泌
Research Abstract

本研究は、米粉を澱粉源として脂肪酸カルシウムでコーテイングして作成したバイパス澱粉飼料を被哺乳子牛に6週齢から14週齢まで給与し、体内のグルコースと窒素代謝をカイネテイクスとして捕らえ、その相互作用や内分泌調節機構を明らかにすることによって、パイパス澱粉の効果を総合的に解析するものである。哺乳子牛6頭を3頭ずつに分け、離乳後6週齢から14週齢までバイパス澱粉と脂肪酸カルシウムと澱粉の2つの飼料区で飼育する。12週齢までは1日2回(9時と12時)、12週齢から14週齢までは自動給餌装置によって1日分の飼料を12回に分けて給与した。実験1では、給餌回数の違いによる血漿中ホルモンと代謝産物の採食に伴う変動を観察した。実験2ではバイパス澱紛給与が窒素代謝および消化率に及ぼす影響について観察した。実験3では、同位元素希釈法により体内のグルコースと窒素代謝の動態を単位時間当たりの物質の動きとして観察した。
現在まで得られている結果について報告する。子牛の体重および日増体量、乾物消化率、窒素出納において両区に差は見られなかった。1日2回の給与において、血漿中グルコース濃度には差はなかったが、血漿中アミノ酸、尿素N濃度において有意に高い値を示した。IGF-I濃度は両飼料区で差が見られなかったが、インスリン濃度はバイパス区で増加する傾向を示した。これらの結果から、ルーメン発酵を免れた炭水化物が体内に吸収され、何らかの機構で窒素代謝に影響していることが伺われた。1日12回給与では、血漿中代謝産物およびホルモンにおいて両区に差が見られなかった。現在、尿素とグルコース代謝のパラメーターを求めるために、^<15>N、^<13>C-尿素、および^2H,^<13>C-グルコースのAtom%の定量を行っている。これらの結果から、バイパス澱粉給与時の窒素代謝と炭水化物代謝の関連性について考察する。平成14年度は、例数を増やすために、更に6頭の新生子牛を用いて実験を行う。またバイパス率の高いトウモロコシとバイパス率の低い大麦を給与して同様の実験を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 小原 嘉昭: "哺乳子牛の発育に伴う生理機能の変動に及ぼす加齢と飼養形態の影響"栄養生理研究会報. 第45巻・第2号. 65-74 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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