2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13460138
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
岡田 幸助 岩手大学, 農学部, 教授 (50002077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間 陽子 独立行政法人理化学研究所, 分子ウイルス学研究ユニット, ユニットリーダー (82401999)
小沼 操 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (70109510)
御領 政信 岩手大学, 農学部, 助教授 (80153774)
平田 統一 岩手大学, 農学部, 助手 (20241490)
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Keywords | レトロウイルス / 腫瘍壊死因子 / 地方病性牛白血病 / 腫瘍壊死因子受容体 / リンパ腫 / TNF-RI / TNF-RII / B細胞 |
Research Abstract |
リンパ増殖性腫瘍疾患およびレトロウイルス疾患の病態進行に腫瘍壊死因子(TNF-α)が重要な役割を演ずることが報告されている。そこで我々は29例の地方病性牛白血病(EBL)牛を用いて、腫瘍細胞での腫瘍壊死因子受容体(TNF-RI、RII)の発現パターンを免疫組織化学的に検索した。腫瘍組織は病理組織学的にDiffuse mixed type(10例)、Diffuse large type(9例)、Diffuse large cleaved type(10例)の3タイプのリンパ腫に分類され、牛リンパ球表面抗原に対するモノクローナル抗体を用いた腫瘍細胞のフェノタイピングでは、B-1a(CD5^+/CD11b^+)、B-1b(CD5^-/CD11b^+)、B-2(conventional B)(CD5^-/CD11b^-)の3タイプに分類された。興味深いことに、全ての症例の腫瘍細胞においてTNF-RIIの発現は認められたが、TNF-RIの発現は認められなかった。EBLでは組織学的、免疫フェノタイプで症例ごとに異なるリンパ腫が形成されていたが、TNF-Rの発現パターンは全てのリンパ腫細胞において統一性を有していた。細胞増殖反応を誘発するTNF-RIIが全ての腫瘍細胞に発現し、アポトーシスを誘発するTNF-RIが発現していなかったという結果は、TNF-RがEBLにおいてB細胞の腫瘍性増殖とリンパ腫の形成に重要な役割を演ずることを示していた。
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Research Products
(6 results)