2001 Fiscal Year Annual Research Report
健康関連行動決定遺伝子とその健康指標に及ぼす影響に関する予防医学的研究
Project/Area Number |
13470081
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹下 達也 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20150310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻田 敏 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90314319)
江副 智子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40232954)
森本 兼曩 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20143414)
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Keywords | アルデヒド脱水素酵素 / アルコール / アセトアルデヒド / 遺伝子型 / ライフスタイル / 健康行動 / アルコール脱水素酵素 / 大腸ポリープ |
Research Abstract |
公立の医療機関の全面的な協力を得て、大腸ポリープ200例、対照群150例を目標として、患者対照研究のデザインで、遺伝・環境要因の解析を行いつつある。対象者のうち、患者群に対しては、遺伝子型については、主治医を通して各個人にその結果と意味について通知と説明を行う予定である。生活習慣については、自記式の質問紙を用い、最後にスタッフにより確認する方式で行っている。遺伝子型としては、ADH2、ALDH2、CYP1A1、GSTM1、GSTP1、NAT2等の遺伝子型決定を行い、環境要因との交互作用の検討を行う予定である。 申請者らが健康管理に関与している職域集団の全員約700名を対象として、事前にインフォームドコンセントが得られた対象者について、健康行動関連遺伝子型の解析を行う。 対象者に対して、アルコール感受性、飲酒行動、その他の健康関連行動、性格特性、ストレス度等のアンケート調査を実施する。また、同じ対象者に対して、アセトアルデヒドの可逆的および非可逆的付加体量、染色体変異、NK活性、Th1/Th2バランスなどの健康指標の測定を行う。これまでに、500名余りの対象者より同意を得て、質問紙調査およびADH2、ALDH2などの遺伝子型調査を進めている。 ボランティアにおいて、飲酒前および飲酒後1〜5時間の血液中ヘモグロビン結合アセトアルデヒドおよび唾液中のアセトアルデヒド濃度の変化を測定し、その変動に関わる遺伝・環境要因を明らかにする。特にアルコール感受性と強く関連しているALDH2遺伝子型との関連を明らかにする。現在、これらの解析が進行中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Takeshita, T.: "Association of the ADH2 genotypes with skin responses after ethanol exposure in Japanese male university students"Alcohol Clin Exp Res. 25. 1264-1269 (2001)
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[Publications] Morimoto, K.: "Lifestyles and mental health status are associated with natural killer cell and lymphokine-activated killer cell activities"Sci Total Environ. 270. 3-11 (2001)
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[Publications] Li, D.: "Formamidopyrimidine-DNA glycosylase enhances arsenic-induced DNA strand breaks detected with the alkaline comet assay in PHA-stimulated and unstimulated human lymphocytes"Environ Health Perspect. 109. 523-526 (2001)
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[Publications] Lu, Y.Q.: "Effects of (-)-epigallocatechin gallate (EGCG) on DNA strand breaks as evaluated by single-cell gel electrophoresis (SCG) in human lymphocytes"Environ Health Prev Med. 5. 150-154 (2001)
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[Publications] Li, D.: "Arsenic induces DNA damage via reactive oxygen species in human cells"Environ Health Prev Med. 5. 27-32 (2001)
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[Publications] Hayashi, N.: "Association of tooth loss with psychological factors in male Japanese employees"J Occup hearth. 43. 351-355 (2001)