2001 Fiscal Year Annual Research Report
覚醒剤・コカイン等の乱用薬物のアルコール併用における中枢神経作用への影響について
Project/Area Number |
13470103
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
菱田 繁 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10068463)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 博之 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00284357)
|
Keywords | アルコール嗜好性 / 覚せい剤 / コカイン / ドーパミン / セロトニン |
Research Abstract |
1,独自に考案したラットの「水・アルコール弁別自発摂取装置」を用い、アルコール嗜好性の高いラット(第31世代)とアルコール嗜好性の低いラット(第35世代)を継続繁殖させた。 2,独自に考案した「回転カゴを応用したマルチプル受動・能動回避学習装置」を用いて、高アルコール嗜好性ラットと低アルコール嗜好性ラットとの間で、覚せい剤、コカイン、シンナー等の乱用薬物に対するアルコールの影響について検討した。 3,アルコール嗜好性の異なるラットについて、覚せい剤ならびにコカインの単独投与の場合に比較して、アルコールとの併用投与の影響につき、ラット脳内ドーパミン、セロトニンの変化を、マイクロダイアリシス法にて測定し、前記学習行動の変化と比較検討した。 4,ラットのアルコール嗜好性とアルコール代謝ならびに覚せい剤、コカイン濃度との関係については現在検討中である。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 菱田 繁: "乱用薬物の身体に及ぼす形響について"中毒研究. 14. 271 (2001)
-
[Publications] 菱田 繁: "ラットにおける肝細胞質アルデヒド脱水素酵素の多型性とアルコール嗜好性について"Jpn.J Alcohol & Drug Dependence. 36(4). 280-281 (2001)
-
[Publications] H.Kinoshita, et al.: "Acetaldehyde, a metabolite of ethanol, activates the hypothalamo-pitutary adrenal axis in the rat"Alcohol & Alcoholism. 36. 59-64 (2001)
-
[Publications] M.Nishiguchi, et al.: "Different blood acetaldehyde concentration following ethanol administration in a newly developed high alcohol preference and low alcohol preference rat model system"Alcohol & Alcoholism. 37. 9-12 (2002)
-
[Publications] 西口美紀 他: "ラットのアルコール嗜好性とエタノール慢性投与との関係"Jpn. J Alcohol & Drug Dependence. 36(4). 326-327 (2001)