ミリ波・サブミリ波帯カテーテル照射装置用放射アンテナの開発研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13470185
• Research Institution: Kagawa Medical School
• Principal Investigator: 立川 敏明 香川医科大学, 医学部, 教授 (00020206)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 高島 均 香川医科大学, 医学部, 助教授 (10116402) ; 合田 文則 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90294769) ; 寺中 正人 香川医科大学, 医学部, 教務職員 (20294770) ; 出原 敏孝 福井大学, 遠赤外開発研究センタ, 教授 (80020197) ; 難波 経豊 香川県立医療短期大学, 講師 (70331866)
• Keywords: 生体照射 / ジャイロトロン / カテーテル伝送 / ミリ波・サブミリ波

Research Abstract

本研究の平成13年度における目標は、(1)ミリ波・サブミリ波放射アンテナとして,テフロンロッドアンテナを用い,コンピュータシミュレーションによる最適設計と試作を行う。(2)現有のミリ波・サブミリ波ジャイロトロン装置の出力部を改良整備し直径2〜6mmのライト・パイプ(カテーテル)への出力変換を試み、医療応用への予備的実験として、ジャイロトロン出力のタンパク質と生体への照射実験を行い、それによる変成の様子を調べる。(3)既設の照射装置を用いて、生体ガンへのサブミリ波照射を試みることであった。
(1)の研究に関しては、内径2.4〜5.0mmの金属円筒導波管に接続された,テフロン伝送領域および放出部テーパ角の異なった数個のテフロン・ロッドアンテナを設計試作し,これによる放射分布と出力を測定した。また,この結果をコンピュータによるシミュレーション結果と比較した。この際に,生体のミリ波領域での複素誘電率が必要となったので、新たに,測定装置の開発を試みた。(2)に関しては、新たに金メッキを施したテーパー導波管を用いて、内径5mm以下のカテーテル導波管への出力変換を試みた(成果(1)(4))。さらに、上記の放射アンテナを用いて、肉片および生体ラットへの照射実験を行った。この際に,超音波診断装置を設置し,これにより照射部の内部変化の測定を試みた。(3)では、計画どうり、ヌードマウスに着床したザルコマ180生体ガンへのサブミリ波照射を試みた(成果(2)(4))。

Research Products

• [Publications] 立川敏明等: "サブミリ波カテーテル照射用解放アンテナにおける考察"福井大学遠赤外領域開発研究センター報告書. 2. 183-191 (2001)
• [Publications] 土井昭孚等: "ジャイロトロンを光源とするサブミリ波ロッドアンテナによるの動物組織への照射"福井大学遠赤外領域開発研究センター報告書. 2. 192-203 (2001)
• [Publications] 立川敏明等: "生体用ミリ波・サブミリ波誘導伝率測定装置の開発"中国・四国・北九州地区誘導体セミナー要項集. 6. 1-4 (2001)
• [Publications] 立川敏明等: "ジャイロトロンを光源とするサブミリ波生体用カテーテル照射の開発"電子情報通信学会 信学技報. ED-164. 1-6 (2001)
• [Publications] T.Tatsukawa et al.: "Submillimeter wave irradiation on living bodies through a catheter transmitter"26th Int. Conf. Infrared and Millimeter Waves, Toulouse 2001. (in press).