2001 Fiscal Year Annual Research Report
ポジトロン核種を用いたヒト新鮮脳組織切片の機能解析法の開発と核医学診断への応用
Project/Area Number |
13470193
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
佐々木 徹 財団法人東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 研究員 (30158927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 大学院・医学総合研究所, 助手 (00228090)
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Keywords | ポジトロン / 脳切片 / オートラジオグラフティー / ヒト / 画像化 |
Research Abstract |
(1)ヒト脳組織切片の摘出と運搬方法の検討 ヒト脳組織を摘出場所(東京医科歯科大学医学部)から当研究所まで運搬する為の装置を開発した。運搬容器には携帯用クーラーボツクスを当て、携帯用酸素ボンベから酸素を供給し、切片のATPレベルの回復のため34度preincubateしながら運搬するシステムとした。運搬容器は34±0.5度で制御でき、位置による温度むらも認められなかった。切片の細胞の生存率などを[^<18>F]FDGを用いたダイナミツクオートラジオグラフィで評価した結果、実験に利用できることが示された。 (2)リアルタイムで画像化、観察する装置の開発 アロカ(株)が開発中のプラスチックシンチレータ/CCDカメラを利用したイメージング技術の提供を受け、暗箱の作成と放射線によってプラスチックシンチレータ内に発生した光をCCDカメラまで送達する部分の作成を試みた。暗箱は温度制御ができ、外部から酸素ガスを導くことができる。β線のプラスチツクシンチレータによる発光を効率的に取る込む為、高原子番号のプラスチックシンチレータを採用するなどした結果、計数効率の上昇を達成した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Toru Sasaki, Kiyoshi Abe: "Perelopment of transportable incuboter for experiment of autoradiography with positron emitter-labeled tracers in living brain"Brain Res Protocol. 8. 170-175 (2001)
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[Publications] Toru Sasaki, Kichi Ishiwata, Tetsuto Murata, Michio Senda: "Demonstration competition between endogenous dopamine and [^<11>C] raclopride binding in vitro brain slices using dynamic autoradiography technique"Synapse. 44・1. 42-50 (2001)