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2001 Fiscal Year Annual Research Report

臓器移植における新しい遺伝子治療を用いた免疫寛容誘導法の確立とその機序の解明

Research Project

Project/Area Number 13470248
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

古川 博之  北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座教員 (70292026)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 陳 孟鳳  北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座教員 (40333603)
上出 利光  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00160185)
藤堂 省  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
Keywords肝移植 / 遺伝子治療 / 免疫抑制 / ex-vivo / CTLA4Ig / ラット
Research Abstract

細胞間の副刺激を遮断する免疫抑制分子(CTLA4Ig,CD40Ig)を、ドナー投与、レシピエント投与で遺伝子導入することにより移植臓器の長期生着が得られることは様々な動物移植モデルで確認されている。しかし、ベクターの全身投与はウイルスの全身散布を引き起こし、これによる臓器障害などの問題点が指摘されている。肝移植において、遺伝子治療を臨床応用することを念頭においた場合、肝保存中のex-vivo遺伝子導入法が最も実際的な方法と考えられる。本研究ではCTLA4Ig遺伝子組込みアデノウイルスベクター(AdCTLA4Ig)を用いex-vivo投与においても全身投与と同様な効果が得られるか否かを検討した。
ACIラット(RT1^<av1>)肝を摘出し4℃UW液中に一定時間保存後、LEWラット(RT1^1)へ同所性に移植した。AdCTLA4Ig添加UW液を門脈より注入し、そのベクター量と保存時間がグラフト生着に及ぼす影響を検討した。
無治療群のグラフト生着期間(中央値)は9.5日であった。AdCTLA4Ig 5x10^8 pfu投与群では8及び12時間保存後の移植肝生着期間はそれぞれ62日(>100日x1)、>87.5日(>100日x3)であった。また、AdCTLA4Ig 1x10^9 pfu投与群では1、4、8、12時間保存におけるグラフト生着期間(中央値)は、それぞれ8日、54.5日(>100日x2)、>100日(>100日x4)、>100日(>100日x4)であった。
ラット肝移植においてAdCTLA4Igを用いたグラフトへの肝保存中のex-vivo遺伝子導入により、グラフト生着期間はベクター量およびグラフト保存時間依存性に向上し、全身投与と同様の免疫抑制効果が得られることが確認された。
今後は大動物においても同様な効果が得られるか否かを、また、その場合のベクター量と保存条件を検討する必要がある。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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