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2002 Fiscal Year Annual Research Report

細胞内シグナル関連分子を標的とする治療抵抗性進行肝癌に対する集学的治療の確立

Research Project

Project/Area Number 13470255
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

左近 賢人  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40170659)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 門田 守人  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00127309)
中森 正二  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70294080)
永野 浩昭  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10294050)
Keywords肝細胞癌 / IFN併用化学療法 / 血管新生 / TRAIL / TRAIL受容体 / NK細胞
Research Abstract

IFN併用化学療法の作用機序の検討
(1)抗血管新生作用関連
培養肝癌細胞株とヒトサイ帯静脈細胞(HUVEC)をもちいて混合培養し、さらにIFNと5FUをもちいることにより、その培養上清中のVEGFの産生が抑制されることを確認した。この知見より、IFN併用化学療法の作用機序の一つとして血管新生抑制が関与していることが示唆されたため、今年度はnude mouseヒト腫瘍移植モデルを使用しこれらの因子について検討した。肝細胞癌株(HuH7)を用いて、nude mouseヒト腫瘍移植モデルを作成した後、IFN、5FU、5FU+IFNのそれぞれにて治療し、皮下腫瘍の腫瘍径を測定したところ、5FU+IFN治療群がもっとも抗腫瘍効果が強いことが確認された。これらの皮下腫瘍について抗マウスCD31抗体を用いて免疫染色を施行し、MVD(micro-vessel density)を測定し、血管新生の多寡の評価を行ったところ、5FU+IFN治療群においてMVDが有意に低く、IFN併用化学療法の作用機序のひとつとして血管新生抑制作用が強く関与していることがin-vivoでも明らかになった。今後は腫瘍内における血管新生因子(TSP、Ang、VEGF、Tie2など)のmRNAレベル(定量的RT-PCR法)及び蛋白レベル(免疫組織染色、ELISA法)での評価を行う予定である。
(2)免疫賦活作用にもとずくapoptosisの誘導
今年度はIFN併用化学療法下でのTリンパ球表面上のTRAILの発現や腫瘍細胞上のTRAIL受容体の発現について、Flowcytometry法を用いた細胞レベル、Western blot法を用いた蛋白レベルでも確認し得た。さらに、このTRAIL-TRAIL受容体を介したIFN併用化学療法の作用機序は、preliminaryではあるが、宿主のNK細胞との関与が示唆される知見を得た。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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