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2001 Fiscal Year Annual Research Report

脳腫瘍の免疫反応におけるミクログリアの果たす役割

Research Project

Project/Area Number 13470288
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

森 宏  新潟大学, 脳研究所, 講師 (70291359)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤田 誠  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (10187297)
森井 研  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (20230089)
田中 隆一  新潟大学, 脳研究所, 教授 (30018816)
Keywordsmicroglia / TNF-α / γ-INF / IL-2 / cell therapy
Research Abstract

ミクログリアは中枢神経系に特異的に存在し、中枢神経系における免疫応答に深く関与することが徐々に知られつつある。
今年度我々は、研究分担者である澤田らが株化に成功した4種のミクログリア(マウス由来)の機能解析から、ミクログリアには免疫学的サブタイプが存在し、抗原提示作用を有する細胞群とT細胞の増殖を抑制する細胞群があることを同定、中枢神経系には重篤な自己免疫疾患が存在する一方で、過剰な免疫反応が回避される事象が多いという免疫学的な二面性にミクログリアが深く関与している可能性を示した。
次にこの結果を最終的に脳腫瘍治療への応用を目指す立場から、その基礎実験として、株化したミクログリアのそれぞれをγ-INFやLPSで刺激することにより、IL-12、TNF-αなどのサイトカインを分泌することを確認し、その中から特に抗腫瘍活性の高いTNF-αを多く分泌する株を抽出し、in vitroで株化脳腫瘍細胞と共培養を行ったところ、高い抗脳腫瘍活性を得ることに成功した。
以上の結果を踏まえ、次年度はまずin vitroにおいてミクログリアサブタイプがより強力な抗腫瘍活性を得る条件を確立し、ミクログリアを用いた細胞療法の基礎を確立したいと考える。またTNF-αだけでなく、IL-12などにも着目し、T-cellを介したいわゆる細胞性免疫機序による抗腫瘍効果についても検討したいと考えている。

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Published: 2003-04-02   Modified: 2016-04-21  

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