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2002 Fiscal Year Annual Research Report

脳腫瘍の免疫反応におけるミクログリアの果たす役割

Research Project

Project/Area Number 13470288
Research InstitutionNIIGATA UNIVERSITY

Principal Investigator

森 宏  新潟大学, 脳研究所, 講師 (70291359)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤田 誠  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (10187297)
田中 隆一  新潟大学, 脳研究所, 教授 (30018816)
Keywordsmicroglia / glioma / CD40 / IL-12 / TNF-α / NO
Research Abstract

これまでに確立することができた複数の株化ミクログリアに対し、ミクログリアに対して活性化作用があるとされるサイトカインなどで刺激を加え、TNF-αを中心にいくつかの抗腫瘍因子の分泌程度の差を明らかにすることと、それに基づき、抗腫瘍効果の高いと予想される株と脳腫瘍細胞株を共培養し、in vitroでのミクログリアの抗腫瘍効果を明らかにすることが本研究のテーマであった。
その結果、ミクログリアはTNF-α、NOを産生し、直接的な抗腫瘍効果ならびに抗原提示細胞としても機能する事が示され、CD40は抗原提示細胞の細胞膜に発現する分化因子であり近年同定されたものであるが、我々の樹立したミクログリアにも発現が確認された。
そこで、CD40蛋白でミクログリアを刺激すると、TNF-a NOおよびIL-12が同時に産生されることが示された。さらにCD40をglioma cellに遺伝子導入しミクログリアと共培養すると、抗腫瘍効果がみられ、上清にTNF-α、NO、IL-12の産生が確認された。
結論として、直接的なミクログリアによる抗腫瘍効果と免疫誘導の可能性が示唆するものと考えられた。
本研究を通して、生体マウス内に作成した脳腫瘍に対し活性化ミクログリアを作用させ抗腫瘍効果を得られる方法論(細胞療法基礎)は確立し得たと考える。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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