2002 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子多型解析を用いた特発性側弯症病態解明に関する研究
Project/Area Number |
13470300
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
南 昌平 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20166086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 正志 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (50281712)
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Keywords | 特発性側弯症 / 遺伝子多型 / エストロゲン受容体遺伝子 / ビタミンD受容体遺伝子 / 側弯度(Cobb) |
Research Abstract |
画像解析により特発性側弯症と診断された、304例を対象とし、側弯度(Cobb角)は平均24.6度、経過観察中の最大側弯度は平均31.3度であった。治療は109例に装具治療、42例に手術治療が行われた。遺伝子多型解析の結果、ER遺伝子では、初診時角度、身長、初経時期、arm span、補正身長とは、因果関係を認めなかったが、2次成長終了時期については、成長終了時期を16才以上の群と16才未満の群に分けると、ER遺伝子Xba I多型で有意差を認め、xx型はXX、Xx型よりも2次成長終了時期が早い傾向にあった。ER遺伝子に関してはpvu II多型では有意差はみられなかったが、Xba I多型では、xx型の側弯症女児はXX、Xx型の側弯症女児より側弯度が小さかった。さらに装具治療を受けた側弯症女児を除きER遺伝子多型と側弯度の関連を調べたところ、同様にxx型の側弯症女児の側弯度は他の多型に比べ小さかった。一方、側弯度が30度以上、40度以上に進行する危険性を比べても、xx型の側弯症女児は他の多型を持つ側弯症女児より有意に少なかった。ER遺伝子、VDR遺伝子、CYP17遺伝子多型における手術治療群と非手術治療群の割合を比べた。同様にVDR遺伝子、CYP17遺伝子多型では有意差を認めなかったが、ER遺伝子多型では、xx型の側弯症女児はXX、Xx型の側弯症女児より手術を受けた患者の割合が少なかった。
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Research Products
(1 results)