2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13470378
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山田 敦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60107662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 洋一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80216457)
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Keywords | 唇裂・口蓋裂 / 遺伝子解析 / 一塩基多型 / 相関解析 |
Research Abstract |
日本人唇裂・口蓋裂の発症感受性遺伝子を同定する目的として、東北大学医学部倫理委員会の承認の基、東北大学医学部附属病院で遺伝子診断および遺伝子解析研究における遵守事項に則り、書面及び口頭で説明し、同意を得た200家系の検体を得た。 当初の予定では、白色人種唇裂・口蓋裂と相関が示唆されている遺伝子:MSX2,TGFA, TGFB2,TGFB3,RARAに対し、日本人の唇裂・口蓋裂患者の遺伝子解析を行う予定であったが、さらに他の候補遺伝子:GAD67,MTHFRを加え遺伝子解析を行った。その結果、GAD67において相関が示唆された。 いままでの研究で、日本人唇裂・口蓋裂原因遺伝子の解析手法が確立された。そこで、環境因子の影響を調べるために、ダイオキシン関連遺伝子:AHR, ARNT, CYP1A1遺伝子の解析を行った。AHR, ARNT, CYP1A1遺伝子における、日本人で報告のある-塩基多型(SNP)に対し、唇裂・口蓋裂家系の検体を用いて遺伝子解析し、相関解析を行った。さらにARNTに関しては、家族歴のある唇裂・口蓋裂患者の検体を用い、プロモーター部位とエクソン部位のSNPのスクリーニングを行った。その結果、日本人で未報告の2つのSNPを発見した。このSNPと唇裂・口蓋裂家系の相関解析を行い、相関が示唆された。この研究により、環境因子のひとつと考えられているダイオキシンが、唇裂・口蓋裂の発生に影響を与えていることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] S.Kayano: "Novel IRF6 mutation in Japanese patients with Van der Syndrome : two misence mutation (R45Q and P396S) and a 17-kb deletion"Journal of Human Genetics. Vol.48 No.12. 622-628 (2003)
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[Publications] S.Kayano: "A Significant Association Between Nonsyndromic Oral Clefts and Arylhydrocarbon Receptor Nucleor Translocator (ARNT)"American Journal of Medical Genetics. (In press). (2004)