2001 Fiscal Year Annual Research Report
成獣マウス皮膚に再生を引き起こす胎仔真皮由来間葉細胞のマーカーの検索
Project/Area Number |
13470380
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40224919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 寿夫 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90214006)
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
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Keywords | 胎仔創傷治癒 / 再生 / マーカー |
Research Abstract |
胎生期のある時期までは哺乳類の胎仔の皮膚に実験的に傷をつけても、傷は素早くそして瘢痕を残すことなく治癒し、皮膚は完全に元通りに再生する。このように胎仔の創傷治癒は高等動物における再生のモデルになりうる。我々はマウス胎仔において、皮膚の再生の変換点を明らかにし、その前後での形態的差異からマウス胎生17日の真皮由来間葉細胞が胎仔の皮膚の再生の中心的役割を果たすことを明らかにした。そして胎仔真皮由来間葉細胞を同系マウス成獣に移植後、創を作成しても皮膚がほぼ正常に再生することを示した。今回の研究では、成獣の皮膚を再生する能力のある胎仔真皮由来間葉細胞を分離する方法を開発することを目的としている。 C57blマウスの胎生17日の胎仔マウスから、手術用顕微鏡を用いて胎仔の真皮および皮膚肉様筋直下の筋膜から組織を採取し、explant法にて初代培養を行った。培地は10%FBS添加DMEM培地を用い、5-7継代目の細胞を使用した。同細胞の一部をDiIでラベリングし、同系成獣マウス真皮内にインスリン針で移植後、皮膚全層切開創を作成し、2週間後に創を採取し、組織学的に皮膚の再生の有無を確認したところ、胎仔真皮由来間葉細胞に皮膚再生能が確認されたが、筋膜由来間葉細胞を移植しても皮膚は再生されなかった。2者の細胞の特徴を調べるべく様々な免疫染色を行ったところ、integrin αVが真皮間葉細胞で発現され、筋膜間葉細胞で発現されていないことが判明した。
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