2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13470424
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
宮崎 光治 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (40050041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 剛 山形大学, 工学部, 教授 (40016738)
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Keywords | スピロカーボネート / メタクリル酸エステル / 可視光線重合 / コンポジットレジン / 示差走査熱量計 |
Research Abstract |
1.スピロオルソカーボネートの合成 1)トリメチロールプロパン、アセトンジメチールアセタール、、メタクリル酸クロライド、エチルクロロホルメートを順次反応させ、得られた反応生成物をジエチルエーテル中で再結晶化させ、白色の結晶物を得た。2)トリメチロールプロパン、アセトンジメチルアセタール、P-クロロメチルスチレン、エチルクロロホルメートを順次反応させ、ジエチルエーテル中で再結晶させ、白色の結晶物を得た。3)両結晶物をIRおよびNMRスペクトル分析、元素分析を行い、1,2-オキソ-5-エチル-5-メタクリロイルオキシメチル-1,3,-ジオキサン(CMA)および1,2-オキソ-5-エチル-5-(p-ビニールベンジルオキシ)メチル-1,3-ジオキサンであることを確認した。 2.メチルメタクリレートとCMAとの共重合体の合成 CMAとMMAを所定の比でベンゼン中に溶解し、AIBNを加えてUV照射によって重合し得られた共重合体を分析した結果、CMA/MMA:35/65(Mw:47300,Mw/Mn:3.14)、44/56(Mw:40400,Mw/Mn:1.99)、55/45(Mw:46200,Mw/Mn:1.88)の共重合体得られ、これはペンダントに未反応のスピロカーボネートを有するコーポリマーであることが確認された。 3.CMA/1G(エチレングリコールジメタクリレート)/シリカ型コンポジットレジンの調製およびその重合反応CMA/1G:40/60(wt%)のコモノマー、CQ/第3級アミン:1/1、超微粒子シリカフィラー40wt%からなるコンポジットレジンを調製し、可視光線照射装置を装備した示差走査熱量計にて光重合を行ったところ、速やかに重合し、良好な硬化体が得られることが判明した。
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