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2001 Fiscal Year Annual Research Report

顎顔面領域へのBMP,SHH遺伝子を用いた遺伝子治療の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 13470430
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

水谷 英樹  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30167663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 服部 宇  名古屋大学, 医学部・附属病院, 助手 (60332699)
上田 実  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00151803)
KeywordsBMP(Bone Morphogenetic Protein) / SHH(Sonic Hedgehog) / 骨軟骨形成 / プラスミドベクター / アデノウィルスベクター
Research Abstract

本年度は,最初にヒト,マウス由来臓器cDNAライブラリーよりそれぞれデザインしたプライマーを用いてヒト,マウスBMP-2,BMP-4,SHHcDNAを単離し,遺伝子配列を確認した.続いて,ヒト,マウスBMP-2,BMP-4,SHHcDNAの活性部位をプラスミドベクター,アデノウィルスベクターへ組み込み,ヒト,マウス口腔由来線維芽細胞に遺伝子導入を行った.
導入効率は,プラスミドベクターを用いた場合,ヒト遺伝子のマウス細胞への導入は約6%,ヒト細胞へは約4%,マウス遺伝子のマウス細胞への導入は約8%,ヒト細胞へは1%以下であった.
アデノウィルスベクターを用いた場合,ヒト遺伝子のマウス細胞への導入は約30%,ヒト細胞へは約27%,マウス遺伝子のマウス細胞への導入は約46%,ヒト細胞へは10%以下であった.
遺伝子導入した細胞だけを単離し,ALP活性,オステオカルシン活性についてELISAを用いて検討した.遺伝子導入前後の細胞を比較すると,ALP活性,オステオカルシン活性は経時的に上昇が見られた.
遺伝子導入前後の細胞を位相差顕微鏡で形態を比較すると,線維芽細胞の紡錘形から敷石状の細胞への変化,石灰化の凝集が観察された.また,本年度予算で購入した落射蛍光顕微鏡を用いたBMP-2,BMP-4,SHH抗体を用いた蛍光免疫組織化学染色では,遺伝子導入後の細胞で各抗体に対する陽性反応が認められた.
BMP-2,BMP-4,SHHプラスミドベクターを遺伝子導入した細胞を大量培養し,ゼラチンカプセル内に細胞を封入し,ヌードマウス大腿部皮下へ移植したところ,軟X線写真で石灰化が確認でき,摘出組織のトルイジンブルー染色では軟骨のメタクロマジーとともに軟骨内骨化誘導が確認された.
今年度は,マウスにおける筋皮弁モデル,血管柄付き筋皮弁モデルを作製し,皮弁部に遺伝子組み込みプラスミドベクター,アデノウィルスベクターを直接注入し,硬組織形成について検討を行う予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 服部 宇: "Sonic hedgehog"CLINICAL CALCIUM. 12・2. 233-237 (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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