2002 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部癌細胞由来マクロファージ活性化抑制因子の解析
Project/Area Number |
13470445
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
山岡 稔 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50064671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 隆 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (10298408)
田中 仁 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (50267788)
上松 隆司 松本歯科大学, 歯学部, 助教授 (40203476)
堂東 亮輔 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (40329470)
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Keywords | 頭頸部癌 / マクロファージ活性化因子 / クローニング |
Research Abstract |
生体における癌細胞排除機転は抗原提示細胞が腫瘍関連抗原を認識することから始まる。したがって、発癌の初期では、すでに免疫担当細胞の抗原認識能や殺細胞能が低下していると考えられる。そこで、マクロファージ活性化を抑制すると考えられるO-グリカナーゼを癌細胞から抽出しcDNAクローンを得るために以下の研究を行なった。 1、培養細胞抽出液と培養上清中のO-グリカナーゼ活性を測定したところ、頭頸部癌細胞のHSG(唾液腺癌由来)とSCCTM(口腔扁平上皮癌由来)で高い酵素活性が検出された。 2、高いO-グリカナーゼ活性を示すHSG細胞より蛋白を抽出した後、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィーで蛋白を精製した。 3、抗ヒトO-グリカナーゼウサギ抗体を作製しUNI-ZAPII XR HeLa cDNAファージライブラリーでスクリーニングを行なった。 4、UNI-ZAPII XRファージライブラリーから陽性クローンを採取し2次クローニングを行った。 プラークリフティングにおいて陽性クローンの全長cDNAが得られなかったため、LNCapとHL-60のcDNAライブラリーを作製し再クローニングを行なっている。今後、N末端の遺伝子配列を5'RACE法でクローニングし、精製蛋白を得る予定である。
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