2002 Fiscal Year Annual Research Report
在宅病児・障害児と家族を対象とした地域連携型継続看護システムの実践モデル開発
Project/Area Number |
13470533
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉下 知子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60010063)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 助教授 (60251229)
村田 惠子 神戸大学, 医学部, 教授 (90105172)
上別府 圭子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70337856)
大脇 万起子 滋賀県立大学, 看護短期大学部, 助教授 (00280008)
鳥居 央子 北里大学, 看護学部, 教授 (10227671)
|
Keywords | 在宅病児・障害児 / 在宅療養 / 家族 / 地域連携型継続看護システム / 看護 / 継続看護 / 家族看護 |
Research Abstract |
地域で療養している健康障害をもつ子どもとその家族を対象とした看護実践の方法・内容を検討し,各大学が地域と連携した継続型看護システムのモデル開発を行い,以下の成果を得た. (東京大学)在宅病児・障害児に対する福祉・保健・療育の既存の取り組み(国内・アメリカ合衆国)について主にWeb調査を実施し,また大学病院の小児病棟に勤務する看護師および地域の学校の養護教諭にインタピュー調査を行い,地域と連携した継続看護システムの開発を準備した. (神戸大学)地域連携型継続看護システムとして,慢性病,特に喘息をもつ子どもを療育する母親のピアサポートの形成,病児・家族のセルフケア能力の獲得,家族のストレス緩和,家族機能の向上につながる看護プログラム,喘息リソースコーナーを大学内に構築した. (滋賀県立大学)遊びと面談を用い,知的障害をもつ子どもと家族への地域連携型継続看護システムを構築した.研究対象10家族,スタッフ50名であった.家族のストレス緩和,セルフケア能力の開発,家族問題解決のほか,地域へ看護職を導入することにより医療機関と大学の看護連携,類似する家族への外来看護の改善が得られた. (北里大学)継続看護システムの検討過程で,在宅障害児と母親へのサポートプログラムに参加中の母親からの聞き取りからは母親への情報提供,相談の場としての効果が大きいことがわかり,北里大学病院での実践活動からは,家族・看護職両者にとって支援活動のニ一ズが高いことが示唆された.看護系大学・病院等と日本家族看護学会員に対し,慢性疾患児・障害児と家族への看護職による支援活動について調査を行い,102施設(回答の21%)から活動があるとの回答があった. (群馬大学)研究班の成果を広く公開し,また将来には病児家族において地域継続看護システム探索の一助となるべく,研究班ホームページ試験版を立ち上げた.
|