2002 Fiscal Year Annual Research Report
看護ケアの一手段としての代替・相補療法に関する研究
Project/Area Number |
13470534
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
大西 和子 三重大学, 医学部, 教授 (30185334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦川 加代子 三重大学, 医学部, 講師 (00273384)
吉岡 一実 三重大学, 医学部, 助教授 (70252369)
佐藤 芙佐子 三重大学, 医学部, 助教授 (60324505)
野呂 香織 三重大学, 医学部, 助手 (10345978)
大川 明子 三重大学, 医学部, 助手 (20290546)
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Keywords | リラクセーション / 五感刺激 / Y-Gテスト / STAI / 腹式呼吸 / 抹消血流 |
Research Abstract |
本研究への参加に同意した本学医学部看護学科学生20名を対象に、リラクセーションカプセルを用いた五感への刺激のリラクセーション効果を検証した。実験は同一環境の下で行い、25分間の五感への刺激、15分間の刺激後安静時間を設けた。用いた指標は、生理的指標としてECG、呼吸数、呼吸における腹式呼吸の依存度、血圧、脈拍数、GSR、酸素飽和度、顔面頬部及び前額部の皮膚温で、これらを経時的変化に計測した。また、心理的指標として実験前にY-Gテストを、実験前後にSTAIを実施した。 本年度の実験において顕著な結果は、五感刺激により血圧、呼吸における腹式呼吸の依存度、酸素飽和度は低下した。顔面部の表面温度は有意に上昇し、末梢血流の増加が見られた五感刺激によりストレス度は減少傾向であるが、被験者すべてが同様の傾向ではなく、ストレスを軽減する刺激方法に個人差があるようであった。また、刺激後の安静期間にリラクセーション効果を示す被験者も多かった。 今後の課題として、ECGのR-R間隔から交感神経あるいは副交感神経の活動状況を把握する予定である。また、Y-Gテストから得られたタイプ別に最適なリラクセーション刺激を探り、その結果を用いて外来患者と入院患者計50名を対象に15年度の実験研究を行う。
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