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2001 Fiscal Year Annual Research Report

インドネシアにおける身体技法の伝播と変容

Research Project

Project/Area Number 13480012
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

杉山 千鶴  早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (40216346)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川崎 一平  人間環境大学, 教授 (10259377)
寒川 恒夫  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70179373)
Keywords伝播 / 伝承 / 秘儀 / オリジナリティ / 舞踊 / 格闘技
Research Abstract

平成13年度は、国立民族学博物館等の国内の研究機関での資料収集、8月(ロンボク島及びバリ島)と3月(ジャワ島他)の計2回、いずれも研究者の都合により短期間の海外調査にとどまった。以下に海外調査で得た知見を述べる。
(1)8月の調査:ロンボク島には、バリ島同様プロフェッショナルなダンスグループが多数あるが、バリ島とは異なり、ほとんどが州や市のイベントへの出演という島民対象の活動をしている。今回観賞した中に舞踊「プレシアン」があるが、これは格闘技プレシアンを舞踊化したものである。格闘技の方には、一戦交えた後に、有利な方が対戦相手をからかう為におどけて踊る場面がある。舞踊の方は、もちろんそのような場面も含んでいるが、対戦は実戦に近かった。この場合の舞踊化とは、実践される場の性質や、あるいはプレシアンそのものの本来持っている宗教的な意味あいを取り去ったことであり、観光化とも言える。
バリ島では、観光用の舞踊と非観光用の舞踊の双方を調査した。これらに関し、伝承においては「秘儀」がキーポイントとなり、また「オリジナリティ」の捉え方によって、異なった系譜のできる可能性があると言える。そしてこれらは伝播についてもあてはまる。バリ島にはプレシアンに類似した格闘技がムカレカレ等2つあるが、これらを舞踊化したものは知られていない。この点に関しては、今後調査を進め、新たに見い出すか、或いは他の島々での事例を集め、これにバリ島の舞踊のもつ意義や特性を合わせることで明らかになるであろう。
(2)3月の調査:本報告書の提出後に行う。教育省や大学等でインドネシア全島に関する資料を収集する他、ジャワ島の舞踊と格闘技を見る予定である。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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