2004 Fiscal Year Annual Research Report
住宅における効果的昼光利用と光環境の快適性に関する基礎的研究
Project/Area Number |
13480025
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Research Institution | Kyoto Women's Junior College |
Principal Investigator |
國嶋 道子 京都女子大学短期大学部, 生活造形学科, 助教授 (10178014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 雅子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 専任講師 (70161916)
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Keywords | 側窓採光 / 行為のしやすさ / 人工照明不必要照度 / 光量感 / 順応 / 在室感 / 簾 / 昼光量 |
Research Abstract |
昼光減少(夕方)時を想定した擬似昼光量減少時に行った、行為のしやすさ評価・人工照明必要照度・室の雰囲気評価・明るさ感評価・光量感評価と物理量との関係把握を、1.昼光量増加時について、また、昼光量増加時における順応の影響についての検討を、いずれも若齢者・高齢者を対象とする、2.簾やロールスクリーンなどについて昨年の検討に加えて色温度の差が室の居心地にどのように影響するかを明らかにする、ことを目的として行った。 昼光量が少なく人工照明を点灯している場合には、昼光量が増加しても人工照明が必要でないと判断する時の昼光量が、昼光量の減少時に人工照明を必要と判断する時の昼光量よりも高いこと、また昼光量増加時に人工照明が必要でないと判断する時の昼光量にも、人工照明の使用の有無が大きく関係していること、がわかった。人工照明を使用している場合には、昼光量の変化量は減少時よりも増加時のほうが認知されにくい。このことが人工照明の要不要の判断に影響しているものと考えられる。輝度分布と光量感・明るさ感・人工照明の要・不要との関係を分析中である。 昼光量増加時の評価は、昼光量減少時の評価よりも個人差が認められ、特に若齢者よりも高齢者にこの傾向が認められた。 簾などの窓処理材の視線遮蔽効果と在室感について人工照明をつける直前・直後、夜間の各照明条件において特に色温度の影響を検討したが今後より詳細な分析を必要とする。
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