2003 Fiscal Year Annual Research Report
大規模コーパス研究に基づく英語学習者用例文コーパス構築と用例の適切性伴断サービス
Project/Area Number |
13480059
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木下 徹 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (90177890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大室 剛志 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (70185388)
大名 力 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00233205)
杉浦 正利 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (80216308)
山下 淳子 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00220335)
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (60252285)
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Keywords | コーパス / 英作文 / データベース / 学習者 / 例文 / コロケーション / 英語教育 / 英語学 |
Research Abstract |
本科研は文法班と教育班から構成されている。 文法班の本年度の主要な成果は、本科研の目的の1つである「大規模コーパスを活用した語法調査と説明の記述」に関するものでBritish National Corpusから「副詞+形容詞」のコロケーションを抽出し、高頻度のものに関して大学生に適した英文を英語母語話者に作成して貰うとともに、その英文の和訳,中国語訳,インドネシア語訳を各々の母語話者に作成して貰った。さらに、その資料をどの言語のどの表現からでも検索できるシステムを構築した。 その他、動的文法理論の観点から多重的文法観と大規模コーパスについて、研究発表を行った。さらに、コーパスからデータが得やすい構文,得にくい構文について、a beautiful two weeksとbook after bookを例に考察した。また、昨年同様、コーパス言語学について夏期公開講座を開催した。他方、教育班の主要な成果は、第1は、文、パラグラフ、エッセーという3レベルの模範例のデータベース構築用基礎データを収集・作成できたことである。具体的には、1)JACET基本語8000に基づき英語学習者用基本例文集 2)Longman Dictionary of Common Errorsの見出し語に基づき英語学習者が注意すべき基本語に関する英語例文集 3)英語学習者による英作文の母語話者による添削済みデータベースの構築 4)essay writingとparagraph writingの各々のモデルである。 教育班の第2の成果は2つの学習者コーパスを比較しつつ、中間言語の一側面を記述し、学習者コーパス構築について基礎資料を提供したこと、さらに、単語happenのsemantic prosodyについてBNCに基づき調査し、英語教育の視点を入れて考察したことである。その他専門の講師をまねいて、ライティングと語用論に関する、公開講演会も開催した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大室剛志: "基本形と変種の同定にあずかる大規模コーパス-同族目的語構文を例に"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] 大室剛志: "A Dynamic Approach to the One's Way-Construction in English : From Simple Composition to Phrasal 'Lexical' Idioms to Constructional Idioms"S.Chiba, et al. (eds.) Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita. 583-603 (2003)
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[Publications] 大名力: "A Beautiful Two Weeks : Its Syntactic Structure and the Semantic Relations of the Adjective to the Numeral and Head Noun"S.Chiba, et al. (eds.) Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita. 577-587 (2003)
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[Publications] 大名力: "コーパスからデータが得やすい構文,得にくい構文-a beautiful two weeksとbook after bookを例に"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] 滝沢直宏: "周辺的な構文を記述するためのコーパス利用 -現代英語におけるSOV構文を例に-"英語コーパス研究. 11号(印刷中). (2004)
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[Publications] Junko YAMASHITA: "Reading attitudes in L1 and L2, and their influence on L2 extensive reading"Reading in a Foreign Language. (印刷中). (2004)