2001 Fiscal Year Annual Research Report
日韓新時代における若者の国際コミュニケーションのあり方と意識に関する研究
Project/Area Number |
13480070
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
尾崎 喜光 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門・第二領域, 主任研究員 (10204190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生越 直樹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90152454)
石井 恵理子 独立行政法人国立国語研究所, 日本語教育部門・第一領域, 領域長 (90212810)
熊谷 智子 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門・第二領域, 主任研究員 (40207816)
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Keywords | 日韓 / 国際コミュニケーション / 言語行動 / 言語意識 / コミュニケーションギャップ / 若者 |
Research Abstract |
第1年次である本年度は,相手国と接触経験のある日本人および韓国人にインタビューし,次年度以降に予定する本調査において調査項目とすべき日韓で異なりの大きい言語行動は何であるかを明らかにするための予備的な調査を行なった。 日本においては,日本語教育の現場で韓国人と接触のある日本人4名,ビジネスの領域で韓国人と接触のある日本人2名,韓国での研修で韓国人と接触した日本人専門学校生・高校生(13名),研究のために日本に滞在している韓国人(1名)に対しインタビューを行なった。 一方,韓国においては,日本語の研修や旅行等で日本人と接触のある大学生(約20名),韓国在住の日本人主婦(3名)に対しインタビューを行なうとともに,日本語教育や日本語研究に携わる研究者と研究集会を持ち,インタビューで得られた反応について意見交換をした。 なお,韓国の大学生からは,海外共同研究者が中心となり,日本の映画やビデオを通して感じた日韓の言語行動の違いに関する.レポートを約500件収集した。レポートは要約してコンピュータに入力し,併せて日本語への翻訳作業も進めた。 こうした組織的な調査に加え,韓国においては,日本人観光客を主たる対象とする商店で日本語による日韓の接触場面を観察したり,大学においては韓国人同士の若者の言語行動・非言語行動を観察し,言語行動の実際の場面についての情報も収集した。
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