2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13480147
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池谷 元伺 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20023161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 篤史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10335333)
平井 誠 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70304003)
山中 千博 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10230509)
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Keywords | ESR / 年代測定 / 線量計測 / JCO事故 / 歯 / 人類学 / 廃棄物処理 / 照射食品の評価 |
Research Abstract |
電子スピン共鳴(ESR)による放射性計測は、原子力関連の事故や環境の放射線計測のみではない。自然の放射線量を求めて、その蓄積線量を年間の自然放射線量で割ることにより、地質鉱物や考古遺物の年代値を求めることができる(ESR年代測定)。この研究では、新しい高感度線量計を開発するとともに、ESR線量計測の文化的応用も継続した。 2001年10月25日〜27日に「ESR線量計測と年代測定」の国際シンポジウムを大阪大学にて開催し、民間の3つの科学財団の助成を得て、外国人参加者30名、国内も合わせて100名を超える参加者があった。会議の概要は、英文会議録として編集され3月末に印刷CDやインターネットhttp ://quanty.ess.sci.osaka-u.ac.jpでも公開される。本年度の実績内容の概要は以下の通りである。 1.有機酸リチウムの不純物添加による増減作用 2.複合材料による二次電子利用増減作用 3.ESR線量計測の応用としての断層評価 4.食品照射の実験と国際会議の発表を行い、国際会議で論文を公表した。その他、線量計開発で修士論文1、解説1。1993年の英文著者の改訂版を2002年に出版した。この改訂では、文献を2001年までに更新し、「食品照射のESR評価」を加えた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 田丸 浩太郎: "有機酸塩による生体組織等価な高感度ESR放射線量計素子"RADIOISOTOPES. 50・7. 317-325 (2001)
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[Publications] K.Norizawa: "Letter to the editor"Applied Radiation and Isotopes. 55. 896 (2001)
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[Publications] A.Uesugi: "Electron Spin Resonance Measurement of Organic Radicals in Petroleum Source Rock Containing Transition Metal Ions"The Japanese Journal of Applied Physics. 40part1, No4A. 2251-2254 (2001)
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[Publications] M.Hirai, N Whitehead et al.: "New Prospect of ESR Dosimetry and Dating"480 (2002)
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[Publications] M.Ikeya.: "New Applications of Electron Spin Resonance"World Scientific Co.. 500 (2002)