2002 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病βアミロイド産生に関わるプレセニリン・γセクレターゼ複合体の解析
Project/Area Number |
13480255
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩坪 威 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50223409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 泰輔 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (30292957)
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Keywords | アルツハイマー / プレセニリン / βアミロイド / γセレクターゼ |
Research Abstract |
アルツハイマー病(AD)の病因として、アミロイドβペプチド(Aβ)の凝集・蓄積が重視されている。本研究においてはAβの切り出しに関わるγセクレターゼの分子機構を解明し、特異的阻害法を見出すことにより、新規根本的治療法の創出を導くことを目的とした。培養細胞を用い、γセクレターゼの活性中心と考えられるプレセニリン(PS)、ならびにPS結合蛋白として同定されたnicastrin (NCT)、APH-1、PEN-2について、RNA interference法によるノックダウンならびに多重過剰発現を組み合わせて、γセクレターゼ複合体の形成・活性化機構を解析した。RNAiを用いた実験から、NCT、APH-1、PEN-2はいずれもγセクレターゼ複合体の形成と活性発揮に必須の結合蛋白であること、NCT、APH-1が複合体の安定化を担い、PEN-2は最終段階で活性化を担うことが分かった。またPSとNCT、APH-1、PEN-2の共発現によりγセクレターゼ活性が上昇することから、これら3者のcofactorがγセクレターゼの基本構成因子であることを明らかにした。γ-セクレターゼ阻害剤の系統的合成を行い、DAPTを基本骨格としてγセクレターゼ阻害能が数倍高い誘導体の合成に成功した。in vitro γセクレターゼアッセイ系を樹立し、NSAIDsのAβ42特異的阻害機構について解析し、sulindac sulfideがAβ42選択的γセな非競合的γセクレターゼ阻害剤であることを示した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hashimoto T: "CLAC : a novel Alzheimer amyloid plaque component derived from a transmembrane precursor, CLAC-P/collagen type XXV"EMBO J.. 21. 1524-1534 (2002)
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[Publications] Tomita T: "Complex N-glycosylated form of nicastrin is stabilized and selectively bound to presenilin fragments"FEBS lett.. 520. 117-121 (2002)
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[Publications] Takasugi N: "The mechanism of γ-secretase activities through high molecular weight complex formation of presenilins is conserved in Drosophila melanogaster and mammals"J. Biol. Chem.. 277. 50198-50205 (2002)