2001 Fiscal Year Annual Research Report
ポリグルタミン病における異常タンパク質の新規クリアランスシステムの研究
Project/Area Number |
13480258
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 啓子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60294972)
畠山 鎮次 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70294973)
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Keywords | ポリグルタミン病 / MJD1 / VCP / UFD2 / ユビキチン化 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
本研究においては異常MJD1タシパク質のクリアランス機構に関与する二つのタンパク質VCPとUFD2がどのようにMJD1をユビキチン・プロテアソーム系によって分解へ導くかという分子メカニズムを明らかにし、さらに細胞生物学及び発生工学的にこれらの分子が異常タンパク質の凝集体形成や細胞傷害にどのように関わっているかを解明することを目的とする。 1.組換えVCP及びUFD2タンパク質と特異的抗体の作製 マウスVCPとUFD2 cDNAを用いて蛋白質を発現させ、精製後ウサギに免疫して特異的抗体を作製した。 2.MJD1-VCP-UFD2の結合と細胞内局在に関する検討 組換えMJD1、VCP、UFD2タンパク質を用いて結合を確認した。特異的抗体を用いて内在性タンパク質の結合を確認した。 3.VCPとUFD2がMJD1のユビキチン化に及ぼす影響の検討 組換えMJD1タンパク質を用いて試験管内でユビキチン化を起こすことに成功し、その活性分画にVCPとUFD2を発見した。 4.MJD1の分解時間に対するVCP/UFD2系の関与の検討 MJD1の細胞内分解時間はVCP/UFD2系で促進した。 5.MJD1め凝集体形成及び細胞傷害性に対するVCP/UFD2系の関与の検討 ポリグルタミン鎖が異常伸長したMJD1のN末端を欠失した変異体とともにVCP/UFD2を過剰発現によって凝集体形成や細胞傷害性が抑制された。 6.VCP及びUFD2ノックアウトマウスの作製 分子機能に重要と思われる部分をネオマイシン耐性遺伝子によって置き換えたジーンターゲティング用ベクターを作製し、ES細胞に導入、さらに胚盤胞へインジェクションし、正常遺伝子を持たないマウス(VCPノックアウトマウス、UFD2ノックアウトマウス)を作製中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hara, T.: "Degradation of p27^<KiP1> at the G0-G1 transition mediated by a Skp2-independent ubiquitination pathway"J. Biol. Chem. 276. 48937-48943 (2001)
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[Publications] Malek, N. P.: "A mouse knock-in model exposes sequential proteolytic pathways that regulate p27^<Kip1> in G1 and S phase"Nature. 413. 323-327 (2001)
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[Publications] Tsukiyama, T.: "Down-regulation of p27^<Kip1> expression is required for development and function of T cells"J. Immunol. 166. 304-312 (2001)
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[Publications] Nagahama, H.: "Spatial and temporal expression patterns of the cyclin-dependent kinase (CDK) inhibitors p27^<Kip1> and p57^<Kip2> during mouse development"Anat. Embryol. 203. 77-87 (2001)
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[Publications] Minamishima, A. Y: "Recovery of liver mass without proliferation of hepatocytes after partial hepatectomy in Skp2-deficient mice"Cancer Res. 62. 995-999 (2002)
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[Publications] Miyamoto, A.: "Increased proliferation of B cells and autoimmunity in mice lacking protein kinase Cδ"Nature. (in press). (2002)