2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13480290
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
宮入 裕夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (50013892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 秀昭 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (50014163)
永井 正洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (10013971)
高久田 和夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (70108223)
宗田 大 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50190864)
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Keywords | 生体材料 / 靭帯 / 再生 / 生体由来材料 / 骨 |
Research Abstract |
ラットおよびラビットの腓骨と大腿骨を用いて,一部がコラーゲン線維,残りが石灰化された骨のまま残るコラーゲングラフトを作製し,靭帯の再建を行う方法について研究した. ラットでの膝側副靭帯の再建実験においては,グラフトを骨に固定する部位において極めて早い時期に骨とグラフトの癒合が生じており,強固な早期固定を達成することが確認できた.また靭帯実質部においては,グラフト内の本来骨髄があった中空部位に新生血管と線維芽細胞の侵入が生じており,経時的にグラフトが自家組織に置換されつつあることが確認できた.また靭帯と骨との移行部位においては軟骨の存在も確認でき,最終的にはグラフトが靭帯として成熟しつつあることが確認できた. ラットでは手技的に関節内の前十字靭帯の再建手術を行うことが困難であることから,ウサギを用いた実験モデルを開発した.ラットの場合と同様に,脱灰骨グラフトを利用して再建手術を行ったが,十字靭帯の場合にはグラフトの破断が生じた.これはグラフトが靭帯に置換され強度が回復する以前に,グラフトに過大な荷重が負荷され強度的な破綻が生じているものと思われた.そこでグラフトにグルタルアルデヒトおよびエポキシ化合物を用いた架橋を導入し,グラフトの強度の増大を図った.架橋されたグラフトによる前十字靭帯再建の結果では,グルタルアルデヒト架橋では移植されたグラフトにおいて4週程度の早期に破断が生じた.これはアルデヒトの架橋により材料が硬くなり,靭帯実質部がもろくなったためと考えられた.一方,エポキシ化合物による架橋ではグラフトは柔軟性を保ち,早期の破断は生じなかったが,12週まででは半数程度に破断が生じた.これはグラフト自体の強度が足りないと考えられるため,現在は,グラフトを吸収性材料で補強して使用する方法で,慢性期におけるグラフトの破壊を避ける方法を開発している.
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Research Products
(1 results)