2002 Fiscal Year Annual Research Report
衛星搭載ミリ波降雨レーダに及ぼすグラウンドクラッタの影響評価に関する研究開発
Project/Area Number |
13490026
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
岡本 謙一 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90326273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛尾 知雄 大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (50332961)
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Keywords | 人工衛星 / 降雨レーダ / 偏波散乱計 / グラウンドクラッタ / ミリ波 |
Research Abstract |
昨年整備した35.5GHz帯偏波散乱計を用いた土壌を対象とした散乱実験を実施するために、散乱計を設置する架台を整備した。架台は、高さが可変であると共に、散乱計電波の土壌への入射角が0゜〜90゜の範囲にわたり可変となるように設計されている。35.5GHz帯偏波散乱計を制御し、送受信偏波を切り替えると共に、取得データを収集、処理、表示するための35.5GHz帯偏波散乱計制御、データ収集・処理・表示装置を整備した。また、このためのデータ収集・処理・表示を行うソフトウェアを作成した。また実験用の被測定対象物を設置し、回転させながら方位角方向に独立なサンプルを収集するためのターンテーブル周辺からの不要な散乱波を吸収するためのミリ波帯電波吸収体の壁を製作した。これらの実験用装置の整備と共に、被測定対象物である土壌において散乱実験に影響を与える物理的なパラメータである、土壌の粗さを測定するためのレーザ変位計およびレーザ変位計設置用架台、土壌含水率を測定するための土壌水分計を整備した。これらの35.5GHz帯散乱計システムの整備ならびに被測定対象物の散乱に影響を及ぼす物理的パラメータデータを取得する装置の整備を行うと共に、装置の校正用器具を試作した。校正器具を用いて偏波散乱計の校正実験を実施すると共に予備的に散乱実験を実施し、35.5GHz帯散乱計システムが設計どおりの機能・性能を満たしていることを確認した。
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