2001 Fiscal Year Annual Research Report
官庁統計におけるサンプリング法の改善と個票データとしての開示に関する諸問題の研究
Project/Area Number |
13553001
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Research Institution | Okayama Shoka University |
Principal Investigator |
佐井 至道 岡山商科大学, 商学部, 助教授 (30186910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧 敦弘 広島大学, 経済学部, 助教授 (40216809)
福重 元嗣 神戸大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10208936)
加納 悟 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50114971)
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Keywords | 個票データ / 個票開示 / 母集団一意 / 標本一意 / 官庁統計 / サンプリング法 |
Research Abstract |
本研究グループは今年度.官庁統計の個票データとしての開示のためのリスク評価や秘匿方法の研究と,官庁統計におけるサンプリング法の改善に関する研究を,個人あるいは相互に連携をとりながら行ってきた。関連したテーマの他の研究グループと共同で5回.本研究グループ単独で1回の研究会を開催し,研究の報告と共に意見交換を行った。 個票開示の理論面では,従来は何らかのモデルを用いて標本でも母集団でも一意である個体数を推定する手法が主流であったが,今年度,ノンパラメトリックな実用性のある手法が提案でき.大きな前進があったと思われる。また,表形式のデータに関する研究,秘匿後の個票データの有用性に関する研究も多方面から進められている。更に,語彙の度数のように個票開示理論に関連する他の領域の情報収集にも積極的に努めてきた。 ただ,昨年度まで総務庁(現総務省)統計局統計基準部が主催していた個票開示に関する研究会が今年度は開催されず,その研究会を通して行っていた官庁統計の目的外申請ができなかった。そこで来年度での本研究グループ単独の申請に向けて.現在研究方法について検討している段階である。なお申請する統計としては.労働力調査,家計調査,全国消費実態調査,工業統計調査を予定している。 また本研究グループでは他の研究グループと共同で統計数理研究所の雑誌『統計数理』に「個票開示問題の統計理論」という特集を組むことを提案し受理された。この特集では個票データに関する幅広い内容について投稿を呼びかけているが,本研究グループでも積極的に投稿する予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 佐井至道: "サイズインデックスの制約付き最尤推定"岡山商大論叢. 37・3. 61-79 (2002)
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[Publications] 各務和彦, 福重元嗣: "Divergence or Convergence? : Income Inequality between Towns, Cities and Villages"神戸大学経済学部Discussion Paper. No.0107. 1-24 (2001)
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[Publications] 紺野透, 福重元嗣: "Did NAFTA Cause the Structural Changes in Bilateral Import Functions between the US and Mexico?"神戸大学経済学部Discussion Paper. No.0106. 1-13 (2001)
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[Publications] 檜康子, 福重元嗣: "賃金、フリンジ・ベネフィットと離職行動-労働市場の流動化と景気変動の影響について-"神戸大学経済学部Discussion Paper. No.0105. 1-25 (2001)
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[Publications] 福重元嗣, 檜康子: "生活協同組合加入率の計量分析"ノンプロフィット・レビュー. Vol.2. 143-150 (2002)
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[Publications] 福重元嗣: "地域通貨の発生に関する計量分析"神戸大学経済学部Discussion Paper. No.0116. 1-14 (2002)
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[Publications] 宮良いずみ, 福重元嗣: "都道府県別資本稼働率の推計"国際協力論集. 9・1. 123-136 (2001)
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[Publications] Konno T., Fukushige M.: "The Canada-United States Bilateral Import Demand Function : Gradual Switching in Long-Run Relationships"Applied Economics Letters. (発表予定).
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[Publications] 福重元嗣: "誤差修正モデルによる財政・金融政策の計量分析(第2章担当)"日本評論社. 26 (2002)