2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13555067
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
秋下 貞夫 立命館大学, 理工学部, 教授 (40202527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥平 有三 松下電工(株), 先行技術研究所, 主幹研究員
三谷 裕一郎 沼津高等専門学校, 機械工学科, 講師 (00280389)
飴山 恵 立命館大学, 理工学部, 教授 (10184243)
加藤 好志 NECトーキン(株), ファンクショナルデバイス事業部, 技術アドバイザー
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Keywords | 床衝撃音 / アクティブコントロール / 積層型圧電素子アクチュエータ / フィードフォワード制御システム |
Research Abstract |
昨年度まではバイモルフ型圧電素子およびこれを用いた能動型遮音パネルシステムの開発を追究したが,今年度は積層型圧電素子アクチュエータの設計・試作と,それを用いた能動型遮音パネルシステムの開発を追究した.その結果得られた成果を以下のように要約する. (1)積層型圧電素子アクチュエータの設計とその試作及びその評価試験 立命館大学とNECトーキンは,(有)電子精機の協力を得て,最大100倍の変位拡大機構を持つ積層型圧電素子アクチュエータを設計し,試作した.試作結果はほぼ当初の目標通りであり,バイモルフ型圧電素子アクチュエータよりも大きな変位が得られることを確認できた. (2)積層型圧電素子アクチュエータを用いた能動型遮音パネルシステムの開発 立命館大学では,バイモルフ型圧電素子とこのアクチュエータを組み合わせた能動型遮音パネルシステムの開発進めた.即ち,積層型圧電素子アクチュエータ1個を中央に配置し,バイモルフ圧電素子アクチュエータを周辺4カ所に配置し,合計5個による制御システムを構成した.特に中央のアクチュエータと中央の加速度センサを用いて,SISOのフィードフォワード制御システムを試みた結果,局所的には優れた制御性能が得られることを確認できた.しかしながら,試作した積層型圧電素子アクチュエータは拡大機構が複雑であり,パネルとの組み付け誤差にきわめて敏感で,能動型遮音パネルシステムとしては安定した振動制御機能を把握できなかった. (3)バイモルフ型圧電素子アクチュエータの支持機構の開発 前年度までに得たバイモルフ圧電素子アクチュエータでは,最大の印加電圧あたりの変位を確保するために,回転自由なニードルベアリング支持機構を用いた.この機構では支持機構が複雑で製作費の高騰を抑えることが出来なかった,この解決策として,極薄板を用いた支持機構を設計し,試作した結果,特定の低周波数帯域ではニードルベアリング支持機構による同等の変位特性を確認し,実用化の目処を得た.
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[Publications] S.Akishita, K.Ameyama et al.: "Active Control of Floor Impulse Noise for Condominiumus"Inter-noise 2003, Jeju, Korea, August 25.28, 2003. (CD). (2003)