2001 Fiscal Year Annual Research Report
光源アレイの一次元走査を用いた多眼式立体ディスプレイ
Project/Area Number |
13555106
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高木 康博 東京農工大学, 工学部, 助教授 (50236189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 洋介 東京農工大学, 工学部, 助手 (20283343)
黒川 隆志 東京農工大学, 工学部, 教授 (40302913)
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Keywords | 三次元表示 / 立体表示 / ディスプレイ / 光源アレイ / ビーム走査 |
Research Abstract |
本研究では、一次元走査光学系と光源アレイの組み合わせで多眼式立体ディスプレイを構成する。平成13年度は、それぞれの構成要素の性能について研究を行った。 1.一次元走査光学系 本構成方法では、集光した光ビームを広い範囲で走査する必要がある。一次元走査について調査した結果、高NAで広い走査角を満たすのはガルバノメーターを用いた機械的な走査方法しかないことが判明した。これには、走査位置を任意に制御できる通常のガルバノスキャナーと、機械的な共振現象を用いて走査精度を向上させたレゾナントスキャナーがある。それぞれについて、走査精度を求めた。ただし、焦点距離が350mmのスキャニングレンズを用いた。通常のガルバノスキャナーでは、走査周波数60Hzで、走査精度は50μmであった。レゾナンススキャナーでは、走査周波数は200Hzで走査精度は30μmであった。この結果から、レゾナンススキャナーを用いた場合に、約50個の視差画像の表示が可能であることがわかった。ただし、これはカタログ値より低い精度であるので、今後はスキャナーの固定方法などを改良することで走査精度を向上させて、表示できる視差画像数を増やす予定でいる。 2.光源アレイ 光源としては、LEDと半導体レーザーの利用を検討した。本年度は、アレイ化に先立ち、個々の素子の特性について調べた。任意波形発生装置で光源を変調し、光検出器で変調特性を調べた。いずれの場合も、20MHzまでの変調が可能であることがわかり、十分な特性があることがわかった。また、走査光学系と同期させて発光させることに成功した。
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