2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13555254
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宇根山 健治 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00033150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網井 秀樹 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (00284084)
片桐 利真 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70202009)
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Keywords | フッ素化 / フルオロアミノ酸 / アミノ酸 / 脱フッ素 |
Research Abstract |
1.ジフルオロアミノ酸の合成 ジフルオロアミノ酸の合成中間体としてα-アミノ-β,β-ジフルオロアクリル酸エステル(1)の大量合成法を確立した。すなわち、α-イミノ-β,β,β-トリフルオロプロパン酸エチルをDMF中過剰の金属マグネシウムを用いて炭素-フッ素結合を切断し(1)を収率60%で合成した。また、この脱フッ素化法は10グラムスケールでも同じ結果をえたので、合成中間体として(1)をかなり大量に供給できる目途がついた。次に、(1)のβ一位炭素に種々の官能基を導入し、ジフルオロアミノ酸の骨格を構築した。大変興味あることとして、(1)のβ一位炭素へは求電子剤、求核剤、ラジカル反応剤共によく反応した。また、(1)にNBSを作用させて、α-イミノ-β-ブロモ-β,β-ジフルオロプロパン酸エチルとし、BlNAP-Pd触媒で不斉水素化し、ラジカル的アリル化を経て光学活性なβ,β-ジフルオロプロリン、およびグルタミン酸エステルに誘導できた。そのた、ジフルオロアラニン、シクロプロパン環を有する新規なアミノ酸も合成できた。 2.ジフルオロメチルアジリジンの合成 ジフルオロエナミンにトリメチルスルホキソニウムメチリドを反応させると高収率でジフルオロメチルアジリジンが合成できた。同様に(1)を同じ反応条件で処理すると、アジリジンカルボン酸エステルが合成できた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.Katagiri, M.Handa, Y.Matsukawa, T.S.Dilop Kumar, k.Uneyama: "Efficient synthesis of an optically pure β-bromo-β,β difluoroalanine derivative"Tetrahedron : Asymmetry. 12. 1303-1311 (2001)
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[Publications] Y.Yamauchi, T.Katagiri, K.Uneyama: "The first Generation and Stereospecific Alkylation of α-Triflaoromethyl Oxiranyl Anion"Organic Letters. 4. 173-176 (2001)